「ホタル」通じ交流深める 高森町山吹の祭り会場に住民ら集い【長野県】
長野県高森町山吹の山吹多目的運動場(クラブハウス南側広場)で22日、「第34回山吹天伯峡ほたる祭り」が開かれた。高森北小学校児童による「ほたる太鼓」や山吹保育園児によるダンスなど、地域の子どもたちが元気いっぱいの姿を披露。多彩な飲食物を提供する「食べ物テント村」も設けられ、ホタルを通じて老若男女多くの住民が集い、交流を深めた。 会場近くの天伯峡は、古くからゲンジボタルの生息地として住民らに親しまれている。1988年には有志が「ほたる管理委員会」を立ち上げ、専用水路の設置や成虫を採取しての交配、産卵など保護活動を続けている。活動には高森北小の児童も参画する。 今年は同委が昨年と同じ3日に初飛翔を確認。橋都洋治委員長は、祭り会場で今年の発生状況に触れ「昨年に比べると、気温が低い日が続きやや少ないが、100匹以上確認できた日もある。午後7時45分~8時15分ごろがおすすめ」と話し、観賞を呼び掛けていた。同委は26日までを「ほたるウイーク」と位置付け、観賞者に案内をする。 力強い演奏を披露した、高森北小の6年生でほたる太鼓委員会の委員長は「迫力ある太鼓と声を響かせ、心と記憶に残る演奏を目指した。少し緊張はしたけれど思い切り力を出し、良い演奏ができたと思う」と笑顔で話した。