青森・陸奥湾で地震頻発、「顕著な懸念ない」も…過去にM7級地震2度
青森県の陸奥湾を震源とする地震が頻発していることを受け、青森地方気象台などは27日に記者会見し、今後の地震活動について「顕著な懸念事項はない」と説明した。 同気象台によると今月16日以降、陸奥湾を震源とする震度1以上の一連の地震が27日正午時点で8回発生。16日と20日は県内で最大震度4を記録した。県内には内陸部に六つの断層が確認されているが、今回の地震はそれらとの関連性は不明という。 同気象台によると、陸奥湾周辺では18世紀に少なくとも2度、地震の規模を示すマグニチュード(M)が7程度の地震が発生しているという。県は大規模な地震が発生した場合、「状況によっては津波発生の可能性もある」として、注意を呼びかけた。 宮下宗一郎知事は「市町村のハザードマップや避難ルートの確認など、日ごろから備えをしてほしい」と述べた。 また陸奥湾での地震とは別に、青森と秋田の県境に位置する十和田では22日以降に火山性地震が増え、27日午前10時までに計284回発生している。ただ、噴火警戒レベルは5段階のうち最も低い「1」(活火山であることに留意)で、気象台は「日常生活に支障があるものではない」とした。(野田佑介)
朝日新聞社