1300万円の高級腕時計まで経費計上!? 話題の「骨膜整体サロン」で起きた“トンデモ横領騒動”の顛末
“私的流用疑惑”の数々
坂井氏は続ける。 「骨膜整体の技術と優秀な施術スタッフのことは十分承知していましたから、最初はほんとに応援する気持ちで注意喚起してきたんです。ちょっと度が過ぎるんじゃないですかと。会社が十分に儲かっているならまだしも、まだまだ余裕のない段階でこれはないでしょうと。すると『これからは気をつけます』と素直に約束するのですが、数日後にはもう、1千万円以上の高級時計を会社のカネで購入したことが発覚したり、そんなことの繰り返しでした。これを放置しておくわけにはいなかないと昨年末からXの投稿で告発してきました」 本社の幹部社員の1人も言う。 「昨年はおよそ30億円の売上があったが、利益は0.7%程度にとどまり、一部社員の給料も川島社長によって一方的に減額されているという異常事態が起きていました。腑に落ちないことが続き、社内でも社長による“度を越した私的流用疑惑”が持ち上がるようになったのです」 どんな疑惑なのか。内部を知る複数の関係者の証言をもとに、ごく一部を以下にあげる。 ・高級時計を経費で購入(ヴァシュロン・コンスタンタン1300万円、パテックフィリップ600万円)など約2千万円 ・法人カードではなく、個人カードによる使途不明の“立替金”を会社に請求し着服 ・離婚した元妻への慰謝料の支払い ・現妻とその母親へ毎月給料を支払う(勤務実態なし) ・子供のベビーシッター代月40万円 ・高額の私的旅行代 並べてみると、成り上がり社長にありがちな“いかにも”な項目ばかりであるが、証言してくれた関係者はこう語る。 「会社のカネを自分の財布と勘違いしたような使い方。金銭感覚が完全に麻痺してしまっている。今のところ優秀な従業員のおかげで顧客も増え続け、順調に売上も伸びていますが、このまま社長の横領まがいのカネ遣いを放置しておけば、いつか大変なことになると危機感を抱く幹部社員も多いのです。高級時計だけでは飽き足らず、元妻への慰謝料や、今の奥さんや母親にも給与を支払っていたのですから。川島さんは、社長としての資質を今、問われているのだと思います」