今日開幕。高校サッカー次世代ヒーロー候補4人
■阿部海大 [DF/東福岡/182cm、72kg/ファジアーノ岡山内定] 2大会ぶり4度目の優勝を目指す東福岡伝統の赤いユニフォームと、相手チームの攻撃をことごとくはね返すプレースタイルとの相乗効果で、U‐18日本代表にも選出されている阿部海大(かいと)は、いつしか「赤い迎撃機」なるニックネームを頂戴した。 182cm、72kgの屈強なボディは、空中戦を含めた対人守備で無類の強さを発揮する。球際で相手を潰すだけではなく、カバーリングやインターセプト、マイボールになったときのビルドアップ能力にも長ける。大会屈指のセンターバックであり、将来の日本サッカー界を背負う逸材と言っていい。 連覇を目指した前回大会は、準々決勝で東海大仰星(大阪府代表)に0‐1で敗れた。しかし、3試合で1失点、しかも被シュートがわずか2本だった堅守を支えた阿部のプレーは高く評価され、ここで紹介した安藤や渡邊とともに2年生ながら大会優秀選手にも選出された。 卒業後はJ2のファジアーノ岡山への加入が内定している。1年目から試合に出る状況を優先させ、そのなかで練習環境なども勘案してファジアーノに決めた。ピッチにおける状況を的確に把握するだけでなく、サッカー人生に対する設計図も冷静沈着に描いている。 (文責・藤江直人/スポーツライター)