トランプ氏の差別姿勢を非難 ハリス氏、黒人支援を強調
【ワシントン共同】米大統領選の民主党候補ハリス副大統領(59)は17日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで全米黒人記者協会との対話集会に臨んだ。共和党候補トランプ前大統領(78)の人種差別的な姿勢が「恐怖をあおり分断を引き起こしている」と批判。自身のルーツで支持基盤でもある黒人の生活水準が低いとし支援を加速させる方針を強調した。 7月の全米黒人記者協会の集会ではトランプ氏が、ハリス氏が以前はインド系とアピールしていたのに「突然黒人になった」と発言。差別的との批判を招いた。ハリス氏は黒人に寄り添う発言を重ね、トランプ氏との違いをアピールした。 ハリス氏は自身が黒人と改めて説明した上で「単にそうだからという理由で黒人の有権者は投票しない」と指摘。白人に比べて黒人が所得や衛生環境で相対的に低い水準に置かれてきたと問題視し、黒人を含む中間層支援のため中小事業者の税制優遇や医療費の負担軽減を進めると語った。