初日横綱撃破の大の里は連勝ならず 高安の圧力に屈する
◇大相撲夏場所2日目(2024年5月13日 両国国技館) 新三役の小結・大の里(23=二所ノ関部屋)は大関経験者の東前頭3枚目・高安(34=田子ノ浦部屋)に押し出された。初日に横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)を破る最高のスタートを切ったものの、連勝とはならなかった。 立ち合いで右を差せず、やや遠い上手を取る形に。より低い体勢をつくった高安から圧力を受け、たまらず後退。土俵際で相手の右腕をつかみ、とったりで逆転を狙うも、土俵を割った。 高安は、大の里の師匠である二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)の弟弟子。大の里のデビュー前から二所ノ関部屋へ出向いて稽古をつけるなど目をかけている。 ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・旭富士の伊勢ケ浜親方は大の里について「出足、前に出る力は結構ある。押しながら、まわしをしっかり引いていければいい」と話し、相手に圧力を加えながら体勢をつくることに習熟するよう期待した。