遠藤さくら、井上和、山﨑天、加藤史帆……移り変わる坂道グループ“モデルメンバー”の現在
櫻坂46
田村保乃:『VOCE』(レギュラーモデル) 山﨑天:『ViVi』(専属モデル) 渡邉理佐や小林由依の卒業により、櫻坂46は山﨑天と田村保乃の2名のみとなっているが、ほかの坂道グループとは雑誌の被りがなく、言わば独自のカラーを形成しているとも取れる。特に坂道グループとしては初めて『ViVi』専属モデルに選ばれた山﨑はその象徴であり、2021年9月の初登場から現在までで3度のソロ表紙を飾っている。無邪気な仕草からエキゾチックな表情まで、高身長のスタイルから繰り出されるファッションセンスはさらなる進化を遂げている。今年7月に配信された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系/ABEMA)出演時には、「どんなポーズもモデルっぽくできるので特技にしたい」と自信満々に相談していたほどだ。 田村は2023年9月より『VOCE』レギュラーモデルとして活躍しており、美容雑誌という特性から多くのコスメを紹介している。『VOCE』のYouTubeチャンネルでは、初めてのメイク動画撮影にも挑戦した。ほかにも『ViVi』には三期生11人が、『VOCE』には森田ひかる、守屋麗奈が登場するなど、山﨑と田村が牽引する形となっている。
日向坂46
加藤史帆:『CanCam』(専属モデル) 佐々木久美:『Ray』(専属モデル) 佐々木美玲:『non-no』(専属モデル) 金村美玖:『bis』(レギュラーモデル) 小坂菜緒:『Seventeen』(専属モデル) 日向坂46では、2018年7月号より小坂菜緒が先行して『Seventeen』専属モデルを務め、それに続く形で2019年2月に加藤史帆、佐々木久美、佐々木美玲、卒業した高本彩花の4人同時の専属モデルが発表され話題に。2020年9月には金村美玖の『bis』レギュラーモデル就任がアナウンスされているが、先述した『with』の休刊やメンバーの卒業により、減少の一途をたどっている。 印象的なのは、同じ雑誌で専属モデルを務める乃木坂46メンバー(卒業生を含む)と、誌面でのコラボを通じて仲を深めるケースが多くあること。小坂と久保、加藤と山下、佐々木久美と金川、佐々木美玲と遠藤がその例だ。ほとんどの雑誌で“坂道姉妹”としてカバーを飾っており、特に加藤と山下は“かとした”と呼ばれプライベートでも遊びに出かけるほどの仲となっている。 だが一方で、三期生、四期生と次のモデルメンバーを輩出できていない厳しい現状がある。オーディションにて“non-no賞”を受賞し『non-no』2023年3月号に掲載となった小西夏菜実は、そのスタイルの良さからもモデルとして期待がかかるメンバーの一人である。
専属モデルへの就任は狭く険しい写真集発売への近道
モデル業の特徴として、誌面への掲載のほかに、ファッションイベントへの出演、そしてその雑誌出版社からの写真集発売という流れが多くあることが挙げられる。山下の2nd写真集『ヒロイン』は『CanCam』を出版する小学館から、遠藤の1st写真集『可憐』も『non-no』を出版する集英社から発売されている。もちろん全ての写真集がそうというわけではないが、そのメンバーを熟知した慣れ親しんだスタッフが制作しているということで、愛の詰まった作品、プロモーションに繋がっているのも事実だ。井上や山﨑など、専属モデルへの就任は写真集発売への狭く険しい近道とも言えるだろう。
渡辺彰浩