“2度目のチャンス”を狙っていたガーション・ヤブセレがシクサーズとの1年契約に合意
8月19日(現地時間18日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズが、ガーション・ヤブセレと1年210万ドル(約3億870万円)の契約に合意したと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。 203センチ117キロのヤブセレは、28歳のパワーフォワード。直近3シーズン、スペインのレアル・マドリードに所属していた男は、もともと2016年のドラフト1巡目16位でボストン・セルティックスから指名されてNBA入り。2017-18、2018-19の2シーズンをセルティックスでプレーして計74試合へ出場し、平均6.6分2.3得点1.4リバウンドを残していた。 2019年7月11日にセルティックスからウェイブ(保有権放棄)されてNBAから離れていたのだが、ヨーロッパでプレーしつつ、2020年からフランス代表のシニアチーム入りし、主要国際大会にも出場。 なかでも先日まで開催されていたパリオリンピックでは全6試合の出場で平均23.3分14.0得点3.3リバウンド1.0アシストにフィールドゴール成功率51.9パーセント、フリースロー成功率81.5パーセントの活躍を見せた。 特に決勝トーナメントでは準々決勝のカナダ代表戦で22得点5リバウンド、準決勝のドイツ代表戦では17得点7リバウンド2アシスト、アメリカ代表との決勝でも20得点2リバウンド2スティールと大暴れ。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)越しにダンクをたたき込むなど会場から大歓声を浴び、フリースローを放つ際には“MVPコール”も鳴り響いた。 銀メダルでオリンピックを終えたヤブセレは、12日に自身のX(旧Twitter)で「2度目のチャンスを待っていたんだ…。準備はできている」と投稿。この数週間というもの、ヤブセレには複数のチームが獲得に強い関心を見せていたと『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。 ジョエル・エンビード、タイリース・マクシー、ポール・ジョージを擁するシクサーズは、今夏の補強でケイレブ・マーティンやエリック・ゴードン、アンドレ・ドラモンド、レジー・ジャクソンを獲得。ケリー・ウーブレイJr.、カイル・ラウリー、ケニョン・マーティンJr.とは再契約を結び、豪華な布陣を形成していた。 そのチームに欠けていたパワーフォワードに屈強な肉体を誇るヤブセレを加えたことで、シクサーズはさらに強力なロスターの形成に成功。2度目のチャンスを得たヤブセレの活躍にも注目していきたい。
BASKETBALL KING