スクリレックス、“アトランティック・レコードでの最後のプロジェクト”となる次回作や故クインシー・ジョーンズとの出会いについて投稿
現地時間2024年11月18日にXを更新したスクリレックスが、音楽業界についての考えを共有し、今後のプロジェクトについてほのめかし、かつて故クインシー・ジョーンズに会った時のことを振り返った。 最初の投稿で彼は、「これほど自分がインスピレーションを感じ、アーティストとしての意図と一致したことはない。次回作であるアトランティック・レコードでの最後のプロジェクトが完成に近づいている今、僕はこのすべてについて非常に実存的な気持ちでいる」と綴った。 スクリレックスの作品の大半は、ビッグ・ビート・レコードや自身のOWSLAレーベルなど、アトランティックの子会社を通じてリリースされている。その提携関係は2010年のデビューEP『Weekends!!!』まで遡り、2014年のデビュー・アルバム『リセス』、2023年のアルバム『クエスト・フォー・ファイヤー』と『ドント・ゲット・トゥー・クロース』、2024年のシングル「Push」や「Pepper」なども含まれている。 スクリレックスは、まだ正式発表されていないこのプロジェクトについて言及し、「これを出せること、(20)25年には“インディペンデント”(独立した)アーティストとしてさらに多くのリリースに集中できることに興奮している。でも“インディペンデント”というのは奇妙な表現だ、だって僕は活動するために自分のチームや他のクリエイター、経営陣にまだ頼っているからね」と述べた。 彼は、「しかし今、僕は構造がどのように設計されているかを再考/再評価することができるようになった。音楽や芸術(の普及)を簡素化する方法を見つけたい。絶えずパニックに陥っているアーティストをたくさん見かける」と続けた。 そして、「業界は政治と同じで、理解するのはほぼ不可能にできている。僕はこれまで多くのアーティストが業界の幻想や妄想に囚われているのを見てきた。若いアーティストにとってこれは危険な仕事だ。自分が経験してきたことを乗り越えることができたのは恵まれていて幸運だったと思う。そしてこれからもアーティストとしてベストを尽くし、美と感情を刺激する作品を作り続けるだけだ」と書いている。 スクリレックスは、最近亡くなった米音楽界のアイコン、クインシー・ジョーンズについても思いを綴っている。彼は、「クインシー・ジョーンズに一度お会いしたことがある。僕の公演に来てくれて、ライブ後も時間を割いて雑談してくれた。それは決して忘れないだろう。彼は僕の絶対的なヒーローであり、彼が亡くなったことで物事の捉え方が変わったのは確かだ」と振り返った。 今年2月、スクリレックスは、フレッド・アゲインとフロウダンのコラボ曲「Rumble」で、【グラミー賞】<最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング>に輝いた。これは彼にとって9回目の【グラミー賞】受賞となった。彼はフレッド・アゲインとベイビー・キームの「leavemealone」の共同プロデューサーとして来年の同賞同部門にノミネートされている。 彼はXでの投稿を、「(本当に大切なのは)その過程にある。そして最高のものは予期せぬときに訪れる。笑顔のためにものづくりをしよう」という言葉で締めくくった。