山梨ファイアーウィンズがBCリーグ参入 代表は元ヤクルトD1位・加藤幹典氏
野球の独立リーグ、ルートインBCリーグは4日、山梨県を拠点とする球団「山梨ファイアーウィンズ」が2025年のリーグ戦から参入すると発表した。同球団は山梨・甲府市で会見。元ヤクルト投手の加藤幹典球団代表(39)は「準加盟期間を1年経て加盟させていただき、こみ上げてくる思いがあった。野球に対する取り組み、人間性という部分を選手に伝えていきたい」と所信表明した。 山梨県初のプロ球団となる。昨年4月に準加盟を承認され、12月に438件の公募の中から球団名が決定。今年3月に契約選手が発表され、9月8日には巨人3軍との試合が予定されている。目標として初年度にシーズン勝ち越し、3年後のリーグ優勝、5年以内のグランドチャンピオンシップ優勝の3点を掲げた。 加藤代表は神奈川・川和高、慶大を経て2008年に大学生・社会人ドラフト1巡目でヤクルトに入団。左肩の故障もあり、通算23試合で1勝3敗に終わり、12年限りで引退した。「プロを経験している者として、プロ球団とは何なのか。勝ちにこだわるのが全てだと考えている。勝つチームづくりを目指していきたい」。紆余曲折の人生をたどってきた元ドラ1左腕が、プロ球団未開の地で球団運営に挑む。