「1年目からどんどん色々なものにチャレンジしていきたい」。神村学園MF名和田我空はG大阪で先輩や遠藤コーチから学び、超えて、活躍することを目指す
目標を実現するためにプロ1年目から輝く。17日、神村学園高(鹿児島)のU-18日本代表MF名和田我空(3年)が、「ガンバ大阪加入内定記者会見」に出席。進路にG大阪を選んだ理由やプロでの抱負、将来の夢などについて語った。 【写真】「可愛すぎ」「佐々木大樹のモノマネ?」乃木坂46五百城茉央さんがオフショット公開 名和田は今夏のインターハイで9得点をマークし、大会得点王を獲得。チームを初の決勝進出、準優勝へ導いた。神村学園中3年時に全国中学校大会で優勝し、神村学園高でも1年生から主軸の一人に。2022年度の選手権ではFW福田師王(現ボルシアMG)らとともに全国3位を経験している。 年代別日本代表も常連。昨年のU17アジアカップでは得点王とMVPの個人2冠を獲得し、U-17日本代表のアジア制覇に大きく貢献した。また、同年のU-17ワールドカップではスペインから鮮烈ゴール。その名和田についてはJ1の複数クラブが獲得を目指していたが、12月15日にG大阪と仮契約を結び、2025シーズンからの新加入が内定したことが発表されていた。 名和田はG大阪入りの決め手について、「チームの雰囲気ももちろんありますし、実際にプレーしてみてプレーのやりやすさだったり、ここなら成長して活躍できるなという思いが自分の中であったので、決め手になりました」と説明する。練習参加した際、スタッフ、選手が温かく迎えてくれたことに好印象を持っていたという。 そのG大阪では、「実際に練習参加に行ってゴール前の質だったり、足元に入ってからの質は自分でもやっていけるなと感じたのと同時に、オフ・ザ・ボールの動きだったり守備の強度はまだまだ足りないものがあるので、そういう部分をどんどん上げていくことによって試合にも絡めていくのかなというのがある。まずは自分のクオリティを出していきたい」。そして、「まず1年目から2桁得点を狙って、そこを目標に頑張りたいと思っていますし、もちろん、開幕戦から出る気持ちで頑張っていきたいです。日本代表になってワールドカップで優勝したいという目標があるので、そこを達成するためには1年目だからとか言っていられないと思っているので、1年目からどんどん色々なものにチャレンジしていきたい」と目標を掲げた。 G大阪強化部の青木良太スカウトは、名和田が中学生時代に初めてプレーをチェック。「ガンバ大阪の宇佐美貴史選手のような能力を持っているなという印象を受けました」と明かす。クラブは名和田の技術面やクリエイティブさに加え、パーソナリティについても高く評価。青木スカウトは「野心があって、素直なところがあって、謙虚なところがあって、色々な壁を超えていけるような選手だと思っていますし、人に愛されるような選手という評価をしています」とコメントした。 そして、「PAの近くで力を発揮する選手だと思っています。決定的な仕事をしてもらいたいと思っています。(将来は)当然、ガンバでできるだけ長い期間活躍して欲しいという思いもありますけれども、海外に羽ばたいてもらって、日本を代表するような選手になってもらいたいと思っています」と期待した。 名和田はG大阪の先輩たちから学びながら、公式戦出場のチャンスを掴んでいく意気込みだ。「上手い選手だったり、自分よりも凄い選手がいることに凄くワクワクしていますし、そういう選手と日々争えることは自分にとって楽しみなこと。そういう選手たちに勝っていかないと上にはいけないかなと自分でも思っているので、自分よりも強い選手や上手い選手から学びながら、最終的にそこに競り勝って、試合に出られるようにしていきたい」と力を込めた。 会見ではG大阪の遠藤保仁コーチについての質問も。名和田は「本当にボールを扱う天才だなというのが自分の小さい頃からの印象で、よく日本代表の試合も見ていましたし、中盤にいて、チームの中心にいるのは遠藤さんだったので、そこはどういうサッカー感なのか興味がありますし、いざ同じチームに入って聞けるものがたくさんあると思う。言葉だったり、まだまだプレーの質は落ちていないと思うので、そういう部分でも教えてもらいたい」と語る。 加えて、「たくさん色々なものを質問して、返ってきた答えに対して取り組みたいですし、またFKが物凄く上手い方なので、FKも自分の武器にしていきたいので、どういう蹴り方をしているのか観察しながら自分の武器にしていきたい」。元日本代表の名手からもどんどん吸収し、成長、目標達成に繋げていく考えだ。 注目された最後の選手権は、鹿児島県予選決勝で鹿児島城西高に0-1で敗戦。高校では目標の全国制覇を成し遂げることができなかった。「今年の同期のチームメートは、凄く悔しい思いをして高校サッカーを終わっていると思うので、自分がプロの舞台で活躍して、刺激を与えられたらいい」。チームリーダーとして神村学園を引っ張ってきた逸材は、尊敬しているという神村学園の先輩たち以上の活躍を続けて飛躍を遂げる。 (取材協力、写真 KOICHI-PHOTO)