夏ツーリングの景色を記録に残したい! アクションカメラの装着について
小型カメラを正しく固定しないと道路交通法違反!?
アクションカメラとは非常に小型であるにもかかわらず、耐久性が高く画質がよいと世界中で人気の小型カメラのこと。手ブレなども起こりにくく、常に振動しているバイク乗車中に使用しても綺麗に撮影できるなどの理由から、ツーリングの思い出を残すために使用するライダーも増えています。 【画像】アクションカメラの装着方法を画像で見る(10枚)
一方で、誤った取り扱い方をしてしまったことでアクションカメラを破損させてしまっただけでなく、道路交通法違反とみなされ反則金を支払った......というケースも少なくありません。 ではアクションカメラをバイクで使用する際、どういった点に気をつければよいのでしょうか。 アクションカメラのヘルメット・バイクへの取り付け方や位置に規定はないものの、運転に支障のない位置に取り付けることが大切。また「景色を撮りたい」「ライディングを撮りたい」など撮りたいものによってベストな位置が変わるため、ヘルメットのサイドや顎、ハンドル周辺など撮りたいものに合わせたマウント選びをおこなうのもポイントです。 なお、もしアクションカメラの装着によって運転が疎かになってしまった場合は「安全運転義務違反」とみなされる可能性もあります。その場合は違反点数2点に加え、二輪車に7000円、原付の場合は5000円の反則金の支払いが科せられてしまいます。 また、万が一走行中に小型カメラを落としてしまった場合は「転落積載物等危険防止措置義務違反」となり、違反点数1点に加えて二輪車に6000円、原付には5000円の反則金の支払いが命じられる可能性も。 そのため小型カメラ装着の際は、専用のマウントを使用するなどしてしっかりと固定したり、バイクから大幅にはみ出して取り付けたりすることが重要と言えるでしょう。
GoPro本体を例に挙げ、気を付けなければならない点や故障対策を検証してみます。 手ブレ補正がしっかりされているからといって、振動が強い部分への取り付けはGoProへの負担が大きいので、取り付けを避けるのがベスト。また、GoPro本体が高熱にさらされてしまうという問題を避けるためにも、できるだけエンジンやマフラーなどの高熱となる場所から離れた場所がベターです。 またエンジンやマフラー近くは、バイクの音がうるさくて他の音が録音できないという可能性もあります。雑音を取り除き喋りながら撮影をしたい場合は、マイクを購入してヘルメットに内蔵するなど、撮りたいものや内容にあったパーツを用意しておくことも求められます。 さらにその他起こりうる問題としては、本体に内蔵された電池だけでロングツーリングの記録をしようとした場合、電池切れにより全ての内容が記録されない可能性があるという点について。この対策としては常に電源を供給できるよう、バイクにUSB電源を取り付けて充電しながら撮影できるようにしておくとよいでしょう。 ※ ※ ※ ちなみに、首からアクションカメラをぶら下げられる「ネックマウント」というパーツも存在します。 これは、ライダーの目線に近い状態で撮影できるだけでなく、パーツ自体も安価で取り付けも簡単であることから人気のアイテム。しかし、前傾姿勢になる構造のバイクでの使用には向かず左右の撮影が困難となる上に、小型カメラが大きく揺れる可能性があるというデメリットもあります。 そして万が一事故を起こした場合、小型カメラが身体に直接着いていることが原因で重度の傷を負う可能性があることから、バイクでの使用を推奨しないユーザーも一定数存在します。
アクションメラはバイクだけでなくさまざまなシーンでも活躍していることから、取り付けマウントの種類も豊富です。ツーリングの思い出として録画したものが、安全で楽しい記録となるように、マウント選びや取り付け方には十分に気を付けたいものです。
Peacock Blue K.K.