給与額競わせ、紹介先決定 SNSで風俗勧誘まん延、警視庁
ソープランドに女性を紹介した疑いで、大規模スカウトグループの幹部らが警視庁に逮捕された。風俗店での仕事を探す女性を交流サイト(SNS)で集め、全国の店舗に給与額を提示させて派遣先を決めるオークションのような仕組みで、数億円を稼いだとみられる。SNSには女性に風俗店を紹介する投稿がまん延。背景には悪質ホストへの売掛金支払いなどに追われる女性が後を絶たない現状がある。 「僕に任せてくれれば間違いなく稼げます」。逮捕された1人が使っていたとみられるX(旧ツイッター)のアカウント。事件当時フォロワーは約5万人に上り、あっせんの実績を強調する投稿が並ぶ。興味を示す女性の投稿に「希望に沿ったご案内いたします」と返信を繰り返していた。 グループは160人規模で「アクセス」と名乗っていた。勧誘した女性に顔写真や年齢、働きたい期間などを細かく報告させ、プロフィルを作成。島根を除く46都道府県の約350店舗に送り、1日当たりの最低報酬を約束する「保証金」が最も高かった店に紹介していた。