疑惑が次々浮上した“たまねぎ男” 韓国の元法相が収監 子どもの不正入試に絡み懲役2年の実刑判決
疑惑が次々と出てきたことから「たまねぎ男」とも呼ばれた韓国のチョ・グク元法相が16日、ソウル拘置所に収監されました。子どもの不正入試に絡み、業務妨害などの罪で懲役2年の実刑判決が確定していました。 チョ・グク氏は16日午前、収監されるソウル拘置所前で記者会見し、「裁判所の判決に同意できないが、最高裁宣告を謙虚に受け入れ、国法を遵守する国民として義務を果たすために来た」と述べました。 チョ・グク氏は文在寅前大統領の側近で、2019年に法相を務めましたが、疑惑が次々と浮上し失脚。子どもの入試の不正に関わった罪などで懲役2年の判決が言い渡され、韓国の最高裁は12日に1、2審判決を支持して、判決が確定していました。 会見では、尹錫悦大統領の弾劾訴追案が可決されたことにも触れ、「内乱の首魁・尹錫悦と共犯たちは、徹底的に捜査され、処罰されなければならない」などと指摘。「『国民の力』が政権を維持することは防がなければならない」と強調し、自身が今年3月に立ち上げた「祖国革新党」への支持を呼びかけました。 チョ・グク氏は公職選挙法などに基づき、刑執行後の5年間もあわせ、7年間、被選挙権がはく奪され、次の大統領選への出馬は不可能となりました。
TBSテレビ