佐賀県がインフルエンザ流行「注意報」を発表 12月11日 「感染者が急激に増えている」
佐賀県は11日、インフルエンザの流行発生注意報を発表した。2~8日の1週間に県内38の定点医療機関から報告された患者数が460人に上り、1医療機関当たり12・11人となって基準値の「10」を超えた。11月20日から流行期に入っていて、「感染者が急激に増えている」として予防を呼びかけている。 県が発表した感染症発生動向調査によると、保育施設3件で51人が感染するクラスター(感染者集団)が発生した。小中学校で計273人が欠席し、7件の学年閉鎖、17件の学級閉鎖があった。 増加率は前週比2・11倍で、2週連続で2倍を超えた。新規感染者の保健福祉事務所ごとの内訳は、佐賀中部142人、鳥栖81人、唐津139人、伊万里29人、杵藤69人。年齢別では10歳未満が224人で最も多く、次いで10代の112人だった。 県健康福祉政策課は「増加率を見ると近く警報発表の可能性もあり得る」として、手洗いやうがいなどの対策に加え、早めの予防接種を呼びかけている。(上田遊知)
上田遊知