千代田鋼鉄工業、電炉製ホット原板のカラー鋼板が内藤ハウス向け屋根材で採用
小棒電炉でカラー鋼板メーカーの千代田鋼鉄工業は20日、システム建築やプレハブなどを展開する内藤ハウスが手掛ける「KIT―Base+(キットベースプラス)」向けに、電炉製ホットコイルを原板とするカラーガルバリウム鋼板「サーキュラーカラー鋼板」を使用した屋根材(ルーフデッキ)が採用されたと発表した。 同鋼板は、これまで普及している高炉原板のカラーガルバリウム鋼板(カラーGL)と同等の加工性を保持。成型加工の精度も良く、問題なく完工の実績を上げている。千代田鋼鉄工業では、倉庫や工場に使用される断熱サンドウィッチパネル用途などでの採用を受けて、電炉製ホットコイルを原板とするカラー亜鉛めっき鋼板(カラーGI)の生産を開始する一方、今回のような外壁材より耐久性や耐食性が求められる屋根用途での採用は「業界初であり画期的」(同社)としている。 同社では「脱炭素に関心の高いユーザーから外装建材用途の引き合いはますます高まっていくと思われる」とし、今後も循環型社会の実現に取り組むさまざまな企業らに「サーキュラーカラー鋼板」を積極的に提案し、用途開発を進めていきたい考えだ。