リヴァプールは再び3位で終わるかタイトルを獲るか…… スビメンディを逃したことが差となって表れる?
守備的MFの重要性
MFマルティン・スビメンディをめぐるリヴァプールとレアル・ソシエダの交渉は、どうやら破談に終わった。一時は同選手と口頭合意とまで伝えられていたものの、結局このスペイン代表MFはバスクに残留する道を選んだ。 英『Daily Mail』は、スビメンディの獲得失敗が、今季リヴァプールがタイトルを獲るか、昨季同様に3位に終わるかの分かれ道になるかもしれないと報じている。 守備的MFとは文字通りチームのヘソであり、ここに優秀な選手を抱えているかどうかは成績に直結する。マンチェスター・シティのMFロドリはその最たる例で、昨季のFA杯決勝でマンチェスター・ユナイテッドに敗れるまでロドリが出場した試合は74戦無敗という驚異の記録を打ち立てている。しかしロドリ抜きで戦った4試合のうち、シティは3試合で敗れており、もし彼があと1試合欠場していたら昨季のトロフィーはアーセナルのものだったかもしれない。 そのアーセナルもMFデクラン・ライスを獲得したことで安定感を大きく向上させた。その他レスター・シティやチェルシーでのエンゴロ・カンテや、タイトルを獲得したときのリヴァプールにもファビーニョというワールドクラスの守備的MFがいた。タイトルを獲るチームには必ず良い守備的MFがいるものだ。 ライアン・グラフェンベルフはプレシーズンで良い働きを見せたが、彼がロドリやライスと同じレベルにあるかと問われれば疑問だ。当然ながらワールドクラスの守備的MFがそう都合よく市場に出ているはずもなく、リヴァプールにとってスビメンディの獲得失敗は大きな痛手だったかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部