PGM親会社のパチンコ機器メーカー「平和」がアコーディアを買収…!「世界一のゴルフ場保有企業」が目指す「ゴルフカジュアル化計画」の中身
世界一のゴルフ企業誕生
世界一のゴルフ企業が日本に誕生した。 '24年12月18日、パチンコ機器メーカー大手の平和が、国内最大手のゴルフ場運営会社アコーディアの買収を発表。平和はすでに業界2位のPGMを子会社としており、両社の所有するゴルフ場を合わせると、その数は321ヵ所に及ぶ。平和は「世界で最も多くのゴルフ場を保有する企業」となったわけだ。 【写真】世界が驚愕…シブコの鍛え上げられた 「圧巻ボディ」奇跡のショット! アコーディアの買収額は平和の時価総額2380億円をはるかに超える5100億円で、破格の買い物と言える。全額を銀行からの融資で賄う。 「'11年にPGMを傘下に入れた平和は、'12年にアコーディアの買収も計画していた。しかし、アコーディア側が徹底抗戦の構えを見せたことで買収は頓挫。結局、旧村上ファンド系がアコーディアの株を取得しました。 今回の買収額は少々割高な印象もあるが、平和からすればアコーディアの子会社化は長年の悲願だったわけです。そんな歴史もあり、関係者は『ようやく実現した』と口をそろえている」(ゴルフ協会関係者)
ゴルフ業界が悩む「2025年問題」
平和が大型買収に踏み切った背景には、ゴルフ界が抱える課題も影響しているという。 「『2025年問題』です。'90年代には約1500万人を誇ったゴルフ人口も昨年は500万人まで減少。さらに今年はプレー人口の大半を占めるとされる団塊の世代が75歳を超え、免許返納で彼らがゴルフ場へ足を運ぶ機会が減っていく。関係者にも『新たな顧客を取り込まなければ業界が衰退する』と危機感が高まっています。今回の買収は、業界刷新への決意の表れでもある」(同前) 平和グループの嶺井勝也社長は、「今後も積極的なゴルフ場買収を行っていく」と明言している。 「条件としてあげているのが、『政令指定都市から1時間以内』というものです。団塊の世代の高齢化だけでなく、若者の車離れも深刻に受け止めていて、遠出をするのが当たり前というゴルフ文化を変えたいと考えている」(同前) ゴルフのカジュアル化は成功するか。 「週刊現代」2024年1月11・18日号より ……・・ 【もっと読む】美人すぎる女子ゴルファー・原英莉花は「性格」も良し? ファンもカメラマンもメロメロに!
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