「全人代」と「中国共産党大会」の違いは?
共産党「常務委員会」が実質最高機関とも
全人代が開催されていない期間中は、中国共産党ピラミッドの頂点に位置する最高意思決定機関「常務委員会」が、法律の制定、条約の承認など幅広い立法活動を行っています。そのため、憲法改正の権限はないものの、事実上はこの常務委員会が最高機関ともいわれています。 そもそも、中国共産党の党員は8512万人7000人(2012年末)。中国の人口が約13億4800万人(2011年時点)なので、人口の6%強が中国共産党員という計算になります。 全人代の多くは中国共産党員で構成され、さらに重要事項については中国共産党の指導部が決定しているという現実。このため、全人代は「党の決定を追認するだけで、形骸化している」という指摘もあります。 (播磨谷拓巳/ノオト)