「医療体制にも影響」運休続くJR山陰線の早期復旧をJRに要請…11月上旬の大雨で亀裂(島根)
山陰中央テレビ
11月初めの大雨の影響で線路わきの斜面に亀裂が入り、運休が続いているJR山陰線の益田市内の区間について島根県の丸山知事が18日、JR西日本山陰支社を訪れ、早期の復旧と列車の運行再開を要望しました。 島根県・丸山知事: 早期再開、完全再開をお願いに上がったところです。よろしくお願いします。 島根県の丸山知事と益田市の山本市長は18日、米子市のJR山陰支社を訪れ、11月2日から不通となっているJR山陰線の区間である益田ー石見津田間について、早期の復旧と県東部と結ぶ特急列車の運行再開を求める要望書をJRの金岡支社長に手渡しました。 JR山陰線は11月1日から2日にかけての大雨の影響で、益田駅と石見津田駅の間の線路脇の斜面に亀裂が入り、線路の変形が見つかったため、三保三隅と益田の間で不通となっています。この区間では代行バスが運行されていますが、通学や通院など日常生活や観光、経済面での影響が大きいことから、県は、早期の復旧をJRに求めました。さらに、益田市の山本市長が強く訴えたのが…。 益田市・山本市長: 医療体制に影響が出ている。鳥大・島大からの派遣医師で何とか成り立っている状況。 1日7往復運行されていた島根県の東西を結ぶ特急列車は現在、一部を除いて、米子ー益田間の運転を取りやめています。このため、益田市の医療機関では島根大学や鳥取大学から派遣される医師を出雲市駅までタクシーで送迎、医師の負担増や経費の増加つながっているということです。 県と市は医療態勢の確保のためにも、早期の復旧と特急列車の運行区間の拡大を要望しました。 島根県・丸山知事: 県民、利用者のみなさんが早期の対応を求められているということについて、ご理解いただいているということがわかったので、少し安心をした。 JR西日本山陰支社・金岡裕之支社長: 応急復旧、本復旧という手順になるが応急復旧の上、早く運行再開をするというところを、意を強くしたところ。 JRは現在、復旧工事を進めていて、近いうちに仮復旧を終え、運行を再開させる見通しを明らかにしました。ただ、完全な復旧については、これから冬場にかかり、工事期間が見通せないとして明確な時期を明らかにしませんでした。
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