日本製鉄会長怒りの会見のワケ 対米投資・輸出への影響は?【#きっかけ解説】
──気になるのは今後の日本への影響ですよね。 企業トップらからも懸念の声が出ています。 サントリーHD 新浪剛史社長 「日米協力してアメリカの鉄鋼業界を良くしようというのが今回のディールなわけですよ。これ(中止命令は)アメリカを救うんじゃなくてアメリカを窮地に追いやる、そういう意思決定です」
森トラストの伊達社長 「様々な制約が政府によって起こると投資戦略を立てにくくなってしまう」 日本生命の筒井会長 「経済合理性にかける。政治的合理性も、安全保障の面でも、説明が必要」 日米の経済関係に詳しい野村総合研究所の木内登英さん 「日本はアメリカの仲間だと思っていたら実は仲間でなかったと日本の企業に大きなショックを与えている。今後の投資や輸出にマイナスの影響があるのではないか」 と見ています。 ──このニュースで片山さんが伝えたいことは何でしょうか? 「これは一企業の話ではなく日本全体の話」だということです。 今後、日本は少子高齢化で市場が先細るなか、市場としてのアメリカを断ち切るわけにはいきません。 だからといって、日本に不利な話を黙ってのんでいくわけにもいかない。 企業だけでなく政府にもしたたかに、かつ断固とした態度を期待したいと思います。 【#きっかけ解説】