2024年4月の星空情報 月が木星とプレアデス星団に接近
月が木星・プレアデス星団と接近
2024年4月の新月は9日です。新月を過ぎると、夕空に細い月が見えるようになります。 4月10日には、木星の西側に二日月が上ります。 二日月は「繊月」と呼ばれるほど、細くはかなげです。そのうえ、太陽に近いため見るのが難しいのですが、今回は木星が良い目印になってくれます。木星はマイナス2.0等(※)と非常に明るく、黄昏の光が残る空でも見つけることができるでしょう。 4月11日には、月はプレアデス星団(すばる)に接近します。プレアデス星団は冬の星座「おうし座」に位置する散開星団です。 細い三日月と小さな星の集まりであるプレアデス星団、繊細かつ個性的な2つの天体の共演が楽しめます。 その後、月は明るい部分を大きくしながら、12日にはおうし座の1等星アルデバラン、13日には同じくおうし座の2等星エルナトに近づきます。その様子はまるで、冬の星座との別れを惜しんでいるようです。 星の見え方は時間や季節によって変わるものの、日々の変化はごくわずかです。 しかし、月は形や上る位置、接近する天体が目に見えて変わっていくため、毎日観察すると違いが良く分かります。 春の宵、表情を変え続ける月を眺めながら、夜のお散歩を楽しんではいかがでしょうか。 ※木星の等級は2024年4月10日のもの Source 国立天文台 -ほしぞら情報 東京の星空・カレンダー・惑星(2024年4月) 国立天文台 -暦計算室 今日のほしぞら 国立天文台 -月が木星、すばるに接近(2024年4月)
sorae編集部