夫がNISAで投資しているのですが、「株価の大暴落」で借金を作らないか心配です。8月は“追加の支払い”が必要な人が出たと聞きましたが、本当に大丈夫なのでしょうか…?
NISAで追加の支払いを求められることはない
家族がNISAで投資をしているのであれば、前記したような借金をすることはないので安心してください。 NISAでは信用取引はできず、1000万円の株式を買う場合には手元に1000万円のお金が必要です。 仮に1000万円の株式が大暴落で200万円に値下がりしても、元々自分のお金で行なった取引なので、自分のお金が800万円減ることにはなりますが、新たな支払いが発生することはありません。
NISAで投資しているときに大暴落が来たら?
NISAで投資しているときに大暴落に見舞われたら、どうすればいいのでしょうか。どういった投資をしているかによりますが、長期保有を前提に広く分散された投資信託を積立しているのであれば、暴落でも慌てる必要はありません。最も避けたい行動は「暴落のニュースを聞いて、焦って売却すること」です。 実際に、株価は8月5日に大暴落したものの、翌日8月6日には大きく回復しています。つまり8月5日に売った人が最も大きな損失を被る結果となったのです。 また、2008年に起こったリーマンショックで下がった株価も、5年後の2013年には回復しています。数十年後に使うお金として資産運用しているのであれば、「数年後には株価が戻るから大丈夫、むしろここからしばらく安い価格で積立ができる」と落ち着いた気持ちで積立を続けることが大切です。
「株価大暴落で借金」はNISAではありえない! 大暴落でも慌てないことが大切
信用取引は、株価が大暴落すると自分の持っているお金以上の損失が発生するリスクがありますが、NISAでは信用取引ができないため「借金」の心配はありません。 大暴落があっても数年後には株価は回復し、さらに数年で大きく成長することは歴史が証明しています。「投資していることを忘れた人が最ももうかる」と言われることもあるくらい、大暴落時も動じないことが大切なのです。 NISAで長期分散投資をしているのであれば、大暴落に見舞われても慌てず、これまで通りコツコツ積立を続けましょう。 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部