マカオの路上で中国人中年男性が襲われる…ベトナム人の男ら4人逮捕、料金めぐるトラブル原因か
マカオ司法警察局は12月28日、マカオ半島北部に位置する祐漢エリアの路上で前日の未明に発生した強盗傷害事件について、これを実行したとしてマカオでシェフとして就労するベトナム人の男2人、また両人の逃走を支援したとしてベトナム人の女1人とマカオ人の女1人の計4人を逮捕したと発表。 事件は27日午前3頃に発生。中年の中国人(中国本土居民)男性が単独で歩いていたところ、男2人から鈍器のような物体と拳で頭部を襲われ、意識を失っている間に着用していた8700パタカ(日本円換算:約17万円)相当の腕時計を持ち去られたという。被害者は頭部から流血し、病院へ搬送され、治療を経て退院済みとのこと。 その後の同局の捜査で、被害者男性は事件発生前に現場近くにあるマンションの部屋で性的なサービスを利用したが、相手の女性と料金をめぐってトラブルになり、男性が怒って部屋を出た直後に付近の路上で待ち伏せしていた二人組の男に襲われていたことが判明。 二人組の男は二手に分かれてそれぞれタクシーに乗って現場を離れたが、同局が足取りを追い、同行者の存在や隠れ場所を突き止め、同日午前から午後にかけて男2人とそれぞれの逃亡を支援した女2人の計4人の逮捕に成功したという。 4人はいずれも30代で、全員が取り調べに対する協力を拒否しているというが、捜査で得られた情報を総合判断し、全員を検察院送致するとともに、別に関与した人物や持ち去られた腕時計、犯行に使われた凶器の行方を追うなど捜査を継続中とした。 今回の事件現場となった祐漢エリアは警察当局による違法売春に対する取り締まりが高頻度で実施されている場所のひとつ。