座る、立つ、歩く…マインドフルネス瞑想で、ゆっくり動いて感覚をとぎすます【ストレス解消】
マインドフルネス瞑想は、簡単に言ってしまえば悩みごとやストレスの解消につながる瞑想法です。しかし、いまはそのような概要だけが広く伝わっていて、本当の意味や正しいとりくみ方が、あまりよく理解されていません。 【画像】死刑囚が「アイマスク」をするヤバすぎる理由 マインドフルネスとは、本来、いまこの瞬間に起こっている感覚や感情、思考に気づき、そのままに受け入れること。そのような状態になるための瞑想が、マインドフルネス瞑想です。 思考にただ気づくだけで、よい考えとも悪い考えとも判断しません。判断しないで、またいまこの瞬間に気づきを向けます。それをくり返すと、感覚や感情、思考が瞬間に変化すること、すべては一瞬に消え去ることがわかってきます。そうしてマインドフルになり、一つひとつの雑念に振り回されなくなるのです。 ここでは、『図解 マインドフルネス瞑想がよくわかる本』(有光興記監修、講談社刊)のエッセンスを、全8回にわたって紹介。マインドフルネス瞑想は、特別な場所や道具、知識を必要としないため、誰でもすぐにおこなえます。実践を重ねるうちに気持ちがすっと軽くなり、よけいな考えに振り回されなくなっていることを実感するようになるでしょう。今回は、さまざまな動作をしながらおこなう瞑想についてご紹介します。 『マインドフルネス「食べる・飲む瞑想」と「呼吸の瞑想」とは? 』より続く マインドフルネス瞑想がよくわかる 第5回
「座る・立つ瞑想」は一瞬を1分以上かけておこなう
日ごろ、一瞬ですませている動作をゆっくりとおこない、感覚をとぎすましていこうというのが、「座る瞑想」「立つ瞑想」です。 まず、「立つ瞑想」は、 座った状態から立つまでの動作をゆっくりとおこないます。立ってからは両足の裏に意識を集中し、両足に等しく体重がかかるように姿勢を調整します。 また、「座る瞑想」は、座布団やイスなどに座る動作をゆっくりとおこないます。中腰の姿勢では足腰への負荷を感じますが、腰をかけるとリラックスできます。 こうしてゆっくり動きながら体の感覚をひとつずつ認識し、実況中継します。感覚に90%、実況に10%集中するイメージです。コツは、とにかくゆっくりと動くこと。実際にやってみましょう。