一筋縄ではいかなかったアジア1次予選。“超アウェー”のキルギス戦など過酷な環境で戦い抜いた船越ジャパンは、逞しさを増したはず【U-19日本代表】
「自分らの今後にとってはプラスに働く」(市原)
未知の国で奮戦した若き日本代表において、今予選でアウェーの空気感を肌で味わえた点も見逃せない。 2連勝同士で迎えたキルギスとの最終戦。日曜日の20時にキックオフ時間が設定されていたため、相手サポーターが大勢駆けつけた。試合前から太鼓を持った人々が声を上げ、スタジアムの脇に設置されたステージではMCがファンを煽るようなトークを展開。8000人以上が入った会場はアジアの1次予選では滅多に見られないだろう。間違いなく貴重な場だった。 そんな“超アウェー”の環境下で1点リードを許し、追いかける展開を味わえたのも未来につながる。1-1のドロー決着に不安を覚えるが、選手たちも最後の大一番から様々なことを感じ取った。 「1次予選を突破できたこともそうですし、アウェーの地でこうやって負けずに戦えたことも、自分らの今後にとってはプラスに働く」(市原) 「大勢のサポーターの前で戦うこともそうだし、レフェリングもそうだし、ピッチもあんまり良くなかったけど、それがアジア」(保田堅心/大分) インターナショナルマッチウィーク外の開催でベストメンバーを組めず、海外組のFW道脇豊(ベフェレン)、FW後藤啓介(アンデルレヒト)、DF小杉啓太(ユールゴーデン)などは未招集となった。だが、今回の経験はキルギスに赴いた23人しか積めないものでもある。 選手たちはまた一つ、逞しさを増したはず。表面的な結果だけでは見えない確かな上積みができたことが、何よりの収穫だったかもしれない。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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