花見は江戸時代から庶民の楽しみ 4月の主な行事は覚えておきたい【ビジネスマナー常識チェック】
【それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック】#58 4月の行事編 ◇ ◇ ◇ 日本の少子化をとめるため…「TENGA」とAV男優・森林原人氏からの提言 4月に入りました。新年度の始まりですね。4月上旬に入学式を行う学校も多く、新入生や新入社員の初々しい姿を目にする時季でもあります。 4月の異称は「卯月」。卯の花が咲く時季なので「卯月」と呼ばれるようになったという説があります。 ■お花見 3月下旬から4月にかけて、全国各地の桜の名所では桜を楽しむ人々で賑わいます。 古くは農民が、春に田の神様を迎えて五穀豊穣を祈願する行事であり、山野に出かけてお花見を楽しんだのが始まりといわれています。 平安時代には貴族たちが桜を観賞しながら、歌や楽器の演奏を楽しむようになりました。江戸時代になるとそれが庶民にも広まり、お花見は庶民の娯楽になりました。 ■花祭り(4月8日) お釈迦様の誕生日とされる4月8日には、各地のお寺で、誕生日をお祝いする「灌仏会」、あるいは「仏生会」といわれる行事が行われます。一般的には「花祭り」と呼ばれています。 お寺の境内には、花で飾った花御堂が設けられ、参拝者はそこに安置された誕生仏の頭から甘茶を3回注ぎ、拝むのが習わしです。 お釈迦様は生まれてすぐに立って7歩歩き、右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」といわれたと伝えられています。誕生仏は、このときのお姿を表しています。 ■十三参り(4月13日前後) 数え年で13歳になった男女が、知恵と福徳をもたらすといわれる「虚空蔵菩薩」にお参りする行事です。平安時代に清和天皇が数え年で13歳になったとき、京都の法輪寺で成人の儀式を行ったことが始まりといわれています。参拝の際には、自分が選んだ漢字一文字を書き、「一字写経」として奉納し、ご祈祷を受けます。 京都の法輪寺では、参拝後、本堂を出て渡月橋を渡り切るまでは、後ろを振り向いてはいけないという言い伝えがあります。振り返ると、せっかく授かった知恵を返してしまうことになるからといわれています。 ■昭和の日(4月29日) 昭和天皇の誕生日にあたる4月29日は、昭和の時代は国民の祝日である「天皇誕生日」でした。 1989(昭和64)年1月7日、昭和天皇の崩御に伴い明仁皇太子が即位されたことから、4月29日は「みどりの日」という名前の祝日となりました。その後、2007(平成19)年に「みどりの日」は5月4日に移行。4月29日は「昭和の日」という名称に変更になりました。 (金森たかこ/マナー講師)