単身用の家を買おうとしている彼…結婚願望がないのでしょうか
交渉のテーブルにつくことを、自分も避けているのかも
「家を買おうとしている彼氏」と題する34歳の女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。マッチングアプリで知り合った36歳の男性と5か月前から交際しているトピ主さん。週2回のペースで会ったり、泊まりがけの旅行に出かけたりして、トピ主さんにとって彼は離れがたい存在になっているそうです。しかし最近、彼が自分1人で単身用と思われる物件の購入を検討しているのが気になっており、家を買おうとしているのは「結婚する気はない」という意思の表れなのでしょうか、と読者に問いかけています。 彼は物件探しを隠しているわけではなく、見せてくれた間取りから想像するに、「自分だけが住む家で、私と一緒に住みたいという気持ちで家を探しているようではなさそう」と考えたトピ主さん。彼は以前、「このまま家賃を払い続けるくらいなら買ったほうがいいかな」と話すこともあったそうです。 将来については、交際2か月くらいの頃、雑談で「人生計画あるの?」と彼から聞かれたことがあり、トピ主さんが「明確な計画はないかな」と答えると、彼は「自分も」と話していたそう。トピ主さんは、そのときにはっきりと結婚願望があると伝えればよかったのに、「重いと思われたくない」という妙な自意識や照れくささが働いて曖昧なことしか言えなかった、といいます。 そのほか、投稿には「彼にはっきり聞いてみるのが一番かと思いつつ勇気が出ない」「年齢を考えれば、結婚願望のない人とのお付き合いには見切りをつけるべきだと思いつつ、別れが怖くて言い出せない」といった記述が見られます。 人と合意形成を図るためには「ここまでは譲れるが、この条件については絶対に譲れない」といった自分の条件や譲歩のラインを定めて、交渉に臨む必要があります。トピ主さんはまだ自分自身のラインがはっきりしていないために、交渉のテーブルにつくのを無意識に避けているのかもしれませんね。 頭では「結婚する意思がない相手なら別れるべき」「年齢的に猶予はない」と考えつつも、心では「彼と別れたくない」という気持ちがあり、葛藤している様子を鑑みるに、結婚願望はあるものの、そこまで明確な将来のビジョンはなく、「今ある幸せな彼との時間を享受したい」という気持ちをついつい優先してしまっているのかなと想像しました。 彼と一緒にいたい気持ちを優先するのが悪いことだとは思いません。ただ、トピ主さんの結婚に対する意思がそこまで強いものではないからこそ、彼も「今の関係でいいのだな」と思ってしまっている可能性は高い気がします。彼にすれば、「トピ主さんは今のところ結婚を考えていないようだし、早く部屋を買ったほうが、お金の面で得だ」「いずれ生活が変わるとしても、売却や賃貸に出すこともできる」くらいのライトな感覚で、購入を検討しているのかもしれません。 それに近年は、従来のように「結婚が決まったら家を買う」という順番で人生の駒を進める人ばかりではなくなっていますよね。家を購入する単身者はデータで見ても増えており、資産性に注目して購入を決める人もいます。持ち家派も賃貸派もいて、家に対する考え方は人それぞれですが、住宅購入の話題がメディアで取り上げられることも増えているように思います。トピ主さんの彼も「ローンを組める算段や資金繰りにめどが立った」「仲の良い友人たちが家を持ち始めた」といったような、物件の購入に興味を持つ何かしらのきっかけがあったのかもしれません。 「家を買う=結婚する気がない」と決めつけず、まずは家に対する彼なりの考えや、購入しようと思った経緯を聞いてみてはいかがでしょうか。