【バスケ】岸本隆一が感じる「区切り」と新シーズンへのワクワク感 多くの優勝メンバー退団で“転換期”を迎える琉球ゴールデンキングス
新戦力への期待感と地元選手としての自覚
2024-25シーズンに向けては、伊藤達哉、ケヴェ・アルマという新戦力が加わり、脇真大や植松義也など成長が期待される若手も多い。ダーラムが抜け、自身がチーム最年長となった。「僕が最年長って『申し訳ない』って思いますね」と冗談っぽく笑いながらも、「みんな好きにやってほしいです。もちろん協力できるところは僕も最大限やっていきます」と責任感を語る。 同じポイントガードの伊藤に対しては「めっちゃ上手いです。相手の嫌な部分を突くのに長けている選手。マッチアップして『嫌だな』と思う1人だったので、チームメイトになって助かりました」と高く評価する。 伊藤はスピードが速く、ハンドリングや3Pを武器とする自身とは異なる持ち味も持っているため、タイプの違いが強みになるとも感じる。「相手にとっては嫌だと思います。試合の中で変化を付けられるし、お互いにとっても自分たちの長所と短所を補い合える。相性がいいと思います」と続け、共にプレーすることに対してワクワク感を抱いているようだ。 一つの「区切り」を経て、13回目のシーズンへと歩みを進める岸本。 地元出身選手として掛けられる期待は年々大きくなり、重荷を背負っているようにも見える。しかし、当の本人は「好きな事を仕事にできているのは本当に幸せなこと。プレッシャーよりも、やりがいとか自分の責任と捉えてプレーしています」とポジティブな力に変換している。 「まずはチーム内で(プレータイムを)勝ち取るところから始まるので、自分も負けないように、みんなで切磋琢磨し、力を合わせ、また優勝を目指せたらいいかなと思います」 南国の島から、日本一を目指す“ミスターキングス”の旅は続く。
長嶺 真輝