こけら落とし大会での対戦が発表された久井大夢（左）とロムイーサン・TIGER REON

　この施設を福島に作ったことについては「福島にちょうど使われていなかった設備があった。もともとは僕の頭の中に『THE KNOCK OUT FIGHTER』のような番組をやりたい、そこで合宿所みたいなものを作りたいというのがずっとあった。それが頭の中にありながら、うちのジムの選手に東京にいるといろいろな誘いがあったり、チケットを売るための付き合いがあったりとかで練習に集中できないから試合前1カ月とかを山の中で過ごせるジムが欲しい、みたいなことを言われた。タイでもバンコクにあるジムが選手が弱くなるから田舎に引っ越すジムが多い。そういう感覚で田舎にジムを作ろうと思った。ジムだけじゃなく、番組のための設備、選手が集中して泊まれるための設備を作ってしまおうということ。本当になにもない場所、コンビニも車で30～40分行かないとない、遊べない。選手を強くするためということでこういう環境を選んだ」などと説明。 　今後行われるであろう配信での大会については「お客さんを入れない形でやっていきたい。地方にもいい選手がいる。地方だとチケットを売らないといけないという現状がある中で、ここだとチケットを売らなくてもいい、それから宿泊設備もあるという意味で、地方に埋もれている選手をピックアップして育成していくことができるかなと思った。ここだったら経費も気にせずできる。現時点では無料配信だが、そこを収益化していくのが僕の仕事だと思っている」との構想を口にした。