うっかり「鼻毛がコンニチハ!」の悪夢と決別できる!「入り口から1cmだけ脱毛」のススメ
会社のトイレで鏡を見ていたら、鼻の穴から「鼻毛がコンニチハ!」状態になっていたという経験、誰しも一度はあるのではないだろうか。 毛抜きで抜くと肌トラブルの原因になるし、ハサミで切ってもすぐに伸びてくるし……などなど、何かと悩みが尽きない鼻毛処理の問題。救世主となるのはやはり、医療脱毛だろう。
今回は恵比寿美容形外科医の西嶌暁生さんに、鼻毛脱毛のメリットやデメリットについて教えていただいた。
なぜ歳を取ると鼻毛は伸びやすくなるのか
ーーそもそもなぜ、鼻毛は伸びるんでしょうか? 理由はいくつかありますが、鼻毛はホコリやウイルスが体内に侵入するのを防ぐフィルターの役目を果たしています。なので、空気が汚い環境にいると、どんどん伸びますね。 交通量が多い場所に住んでいたり、ほこりの多い工事現場に行くことが多いなど、汚染物質があるところにいると伸びるのが早くなりやすいんです。 同じ理由で、有害物質が含まれるタバコを吸う人も、伸びやすい傾向にありますね。 ーー鼻毛が伸びやすい体質というのはあるんですか? ずばり、男性ホルモンが多い人ですね。男性ホルモンの少ない女性より、男性のほうがヒゲや体毛も、太くて濃いでしょう? しかし女性でも、女性ホルモンの分泌が減ってくる40代以降は生えやすくなることもありますよ。 ーーなぜ、男性は年齢を重ねると鼻毛が増えるのでしょう? 毛には3つのサイクルがあります。毛が成長する成長期、毛の成長が止まる退行期、再び成長を始める前に休止する休止期の3つです。そして、男性が年齢を重ねるにつれて鼻毛が目立つようになるのは、毛の成長期の期間にテストステロンが影響するためです。 男性では、思春期にテストステロンのレベルが上昇すると、顔、脇の下、胸、脚、腕、陰部の細い毛が太い毛に変わり、かつ、成長期が長くなります。 その後、年齢を重ねると、鼻や耳の毛包がテストステロンに敏感になります。その結果、成長期が伸びることで、鼻毛のサイズが太く、長くなります。なお、遺伝的素因を持つ男性の頭皮の毛包は逆の反応を示し、成長期の時間が短くなり、それが薄毛につながるというわけです。