【ハイライト動画あり】いつもより早い「慶明戦」は明治大学が慶應義塾大学を圧倒。ラグビー関東大学対抗戦
その後は慶應義塾大学もスクラムでペナルティを奪ったり、モールを押したりFW戦で強さを発揮したが、相手のゴールラインを割ることができなかった。すると38分、明治大学ゴール前でモールのチャンスを得て、10mを押し切って、最後はHO(フッカー)西野帆平(3年)が押さえて、26-0とさらにリードを広げて前半を終了した。
後半の序盤は、黄黒ジャージーが相手陣でアタックする時間帯が続く。だが、相手のディフェンスの前にノックオンなどでトライに結びつけることができなかった。すると17分、明治大学のCTB平が相手SH橋本弾介(3年)のパスをインターセプトし、80mを走りきって右隅にトライ、自身でゴールを決めて33-0とした。
さらに途中交代の1年のSO萩井耀司(桐蔭学園)が「50-22」キックを成功させて相手陣に入る。23分には再び、モールを押し込み、最後は途中出場のHO金勇哲(4年)が左中間に飛び込み40-0として勝負を決めた。
28分、ようやく慶應義塾大学は、相手反則からNO8(ナンバーエイト)冨永万作(4年)がクイックタップで仕掛けてトライ。WTB小野澤がゴールを挙げて、7点を返した。しかし、最後まで集中力の途切れない明治大学は、ロスタイムに素早いアタックからFB金昂平(4年)、モールからFL福田大晟(4年)がトライを挙げて52-7としてノーサイド。
8トライを重ねた明治大学が、開幕から2連勝(勝ち点12)とした。一方、敗れた慶應義塾大学は2連敗(勝ち点2)となった。
なお、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)は2トライ&6ゴールで、22得点を挙げた明治大学のCTB平が、MIP(モースト・インプレッシブ・プレイヤー)は慶應義塾大学のNO8冨永が選出された。
会心のゲームを見せて連勝した明治大学の神鳥裕之監督は、「伝統の慶明戦ということでたくさんのお客さんの前でしっかりしたラグビーができた。勢いを持ってやってくる慶應さんを1トライに抑えることができた。1つ次のレベルにいけるような試合ができた。まだまだ、今年のチームは成長する伸びシロがあると思っているので、今日の結果に満足せずにレベルアップしていきたい」と話した。