キオクシア年内IPOの可能性も、10月上場は延期-関係者
(ブルームバーグ): キオクシアホールディングスが早ければ年内中の東京証券取引所への新規株式公開(IPO)を目指すことが、関係者への取材で分かった。
キオクシアはもともと10月のIPOを予定しており、今週にも東証から上場承認される観測も浮上していた。関係者によると、米国を中心に半導体株が調整局面に入っており、10月のIPOは延期し情勢を見極めるという。
キオクシアの広報担当者は「適切な時期に向けてIPOの準備を進めている」とコメントした。
同社は2020年にも半導体メモリーの市況悪化などで上場を延期したが、関係者は今回は4年前と状況は異なると話す。キオクシア自体の業績は、24年1-3月期の営業損益が6四半期ぶりに黒字転換するなど堅調に推移しているため、IPOの時期が大きくずれ込むことはない模様だ。
半導体関連株は8月以降乱高下が続く。人工知能(AI)ブーム加熱への警戒感が再燃する中、米エヌビディア株などが9月上旬に売られ、フィラデルフィア半導体株指数も20年3月以来の大幅下落を記録した。
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Yuki Furukawa