「危険運転」適用を 遺族が署名提出 富山市の飲酒運転死亡事故
KNB北日本放送
去年3月、飲酒運転の車にはねられ富山市の女性が死亡した事故をめぐり車の運転手への「危険運転致死罪」の適用を求めて、女性の遺族がきょう、集めた署名を検察に提出しました。 富山地方検察庁にきょう署名を提出したのは、井野真寿美さん(当時62)の遺族ら3人です。 井野さんは去年3月、富山市総曲輪の横断歩道を歩いていたところ、一方通行の道路を逆走してきた飲酒運転の車にはねられ死亡しました。 運転手の男性は去年6月に自動車運転処罰法違反の「過失運転致死」の疑いなどで書類送検されましたが、検察はこれまでに起訴するかどうかなど判断を示していません。 遺族は、より罪の重い「危険運転致死罪」の適用を求めています。 「よろしくお願いします」 先月末には、富山市中心部で街ゆく人に声をかけ、署名を呼びかけました。 「本当に尊い命をなくしてしまったなと思うので、僕たちが今、最大限できることをやるしかないという思い」 オンラインを含めてきょうまでに4万6797筆の署名が集まりました。 「遺族の思いをくみ取って、過失運転致死の起訴ではなく、危険運転致死での起訴を切に望みますし その処罰がなされることを心から願っています。(母には)まだ結果は出ていないですが、『ここまで来れたよ』ってことをまずは報告したいと思います」 遺族は今後も署名活動を続けていくとしています。