韓国与党非常対策委員長「戒厳、国民に謝罪」…政治復元始動する与党
与党「国民の力」の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長が30日の党全国委員会の議決手続きを経て正式に就任した。12月3日の非常戒厳事態から27日ぶりだ。「国民の力」は韓東勲(ハン・ドンフン)前代表辞任から2週間ぶりに「非常対策委体制」が立ち上がった。 権委員長はこの日最初の日程としてチェジュ航空機事故が発生した務安(ムアン)国際空港を訪れた。権委員長は事故犠牲者の遺族と会い、「政府が厳しい状況にあるが、犠牲者のために最善を尽くしている。『国民の力』が中央党次元で最大限協力し督励する」と話した。権委員長はこの日黒いスーツ姿で胸に謹弔リボンを付けた。 「国民の力」はこの日、林利子(イム・イジャ)、崔炯斗(チェ・ヒョンド)、崔宝允(チェ・ボユン)、金竜泰(キム・ヨンテ)議員ら非常対策委員名簿を発表した。林議員は親尹錫悦(ユン・ソクヨル)系に分類されてきた。崔炯斗議員は派閥色が薄いと評価され、崔宝允議員は親韓東勲系に分類されてきた。金竜泰議員は昨年3月の「国民の力」党大会で李俊錫(イ・ジュンソク)改革新党議員を支持した4人のうちの1人で、これまで自身を「反尹錫悦の核心」と呼んできた。党関係者は「非常対策委員名簿自体が党の分裂を防ぎ統合するというメッセージ」と話した。 党事務総長には李亮寿(イ・ヤンス)議員が、戦略企画部総長には趙廷訓(チョ・ジョンフン)議員、組織部総長には金宰燮(キム・ジェソプ)議員がそれぞれ任命された。首席報道官には申東旭(シン・ドンウク)議員が、非常対策委員長秘書室長には大統領室国政企画秘書官出身の姜明求(カン・ミョング)議員が任命された。 権委員長はこの日書面で配布した就任あいさつを通じ、「国民は1日1日がとてもつらいのにわれわれの党、われわれの国会、われわれの政治が自らの役割をできずにおりあまりに申し訳ない。非常戒厳と大統領弾劾で不安と心配をかけた点、政権与党の非常対策委員長として国民のみなさんに深く謝罪申し上げる」と明らかにした。 権委員長は野党「共に民主党」に向けては「もう司法がすべきことは司法に任せ、国会は国会の役割をする時。立法暴挙をやめてほしい」と要請した。権委員長は「政治を復元することがいま国会がやるべき最も緊急な課題。与野党政府協議体を早く再開することを提案する」とも強調した。