【50歳代ひとり世帯】物価高で貯蓄が「300万円台」から増えません。同年代の平均貯蓄額はどれくらいですか?
3月に入り、現在行われている春闘(春季生活闘争)への注目度がより高まっています。 大企業を中心に高水準の賃上げが期待されていますが、中小企業はそうはいかないでしょう。 【円グラフ】50歳代・ひとり世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値はいくら? 近年の物価高騰により、個人の家計収支はバランスが崩れています。早期に賃上げが実現しなければ、生活はより苦しくなっていきます。 少子高齢化が加速する日本において、老後資金の確保はマストといわれていますが、こうした状況下では、老後生活に向けた資産形成にまで手が回らないでしょう。 さて、老後が目前に迫った50歳代。同年代の人たちは、どれくらい貯蓄をしているのでしょうか。 今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【50歳代・ひとり世帯】貯蓄額「300万円台」の人の割合は?
時間もお金も自由に使えるおひとりさま。しかし、新型コロナウイルスの流行などを機に「備え」を強く意識した方は少なくないでしょう。 外出を自粛して貯蓄に励んだものの、今度は物価高騰。増えない収入・増え続ける支出という状況下では貯蓄額アップは困難といえるでしょう。 では、50歳代・ひとり世帯の貯蓄額はいくらなのか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、50歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【50歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1048万円 ・中央値:53万円 ●【50歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表】(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:39.6% ・100万円未満:11.5% ・100~200万円未満:5.5% ・200~300万円未満:4.4% ・300~400万円未満:3.0% ・400~500万円未満:1.9% ・500~700万円未満:3.0% ・700~1000万円未満:5.5% ・1000~1500万円未満:4.6% ・1500~2000万円未満:4.1% ・2000~3000万円未満:4.1% ・3000万円以上:9.6% 50歳代・ひとり世帯では「貯蓄ゼロ(金融資産非保有)」が最多で全体の約4割を占めています。 なお、上記の貯蓄額には現金・預貯金以外に株式、投資信託、債券などの金融商品残高が含まれています。