帰省の新幹線代が家族4人で「10万円」もかかってキツイです。子どもを膝に乗せると「7万円」になりますが、やめた方が良いですか? 小学生なら大丈夫でしょうか…?
家族連れで新幹線を利用するとなると、家計に大きな負担となることがあります。少しでも交通費を浮かせるため、子どもを膝に乗せて確保する座席数を減らすことを考える人もいるかもしれません。本記事では、新幹線で小学生の子どもを膝に乗せることの是非について解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
家族4人で新幹線を利用した場合の新幹線代
新幹線の料金は、目的地や乗車する席、時期によって異なります。例えば8月半ばに東京駅から新大阪駅まで家族4人(大人2人、小学生2人)が指定席で往復する場合、総額は10万円を超えます。 これだけの金額になると、帰省のたびに家計に大きな負担がかかるでしょう。仮に子どもを大人の膝に乗せた場合、確保する席は2席分で済むため、往復の新幹線代は7万円未満になります。子どもが小柄な場合など、「膝に乗せて移動できるかも?」と思う人もいるかもしれません。しかし、これはルール違反です。
小学生は座席確保が必須
JR東海では、新幹線の大人と子どもの料金を次のように定めています。 6歳未満(未就学児):大人1人につき1人無料(座席を使用しない場合) 6歳以上12歳未満(小学生):大人料金の半額 12歳以上(中学生以上):大人料金 大人の膝に乗せるなどして無料で新幹線に乗れるのは、小学校に入学する前の子どもだけであることが分かります。小学生の子どもを膝に乗せて料金を節約しようという考えは、そもそも規約違反にあたるのです。小学生以上の子どもについては、必ず1人1席を確保するようにしましょう。
子どもを膝に乗せる際の注意点
小学生未満であれば、子ども1人につき大人1人の膝の上に乗せることで、無料で新幹線を利用できます。しかし考慮すべき点もあります。 長時間の移動で子どもを膝に乗せ続けるのは、子どもにとっても親にとっても疲れることです。膝の上だと遊びにくかったり眠りにくかったりして、快適に過ごすことができないこともあるでしょう。 また安全性の問題もあります。新幹線は高速で移動しているため、大きな揺れが発生する可能性があります。膝の上で不安定な状態だと、とっさの事態に反応できず、思わぬけがをする危険性が高まります。となりの座席の人が他人である場合、子どもが暴れたときに手足が当たるなど迷惑をかけることも考えられます。 このように注意すべき点があるため、未就学児であっても子どもの体格や性格、移動時間を考慮し、必要に応じて席の確保を検討しましょう。