【小泉恵未コラム】本当に強かったロマンチックウォリアー 日本馬が海外G1を勝つことの難しさを、改めて思い知る結果となりました
今年の香港国際競走のオープニングアクトは韓国アーティストのRain(ピ)。Hip Songなど世代的によく知っている3曲で、歌い出したい気持ちを抑えつつ撮影。ちなみに奥さまは日本のドラマ「僕とスターの99日」に出演した絶世の美女キム・テヒという、まぶしき夫婦。あぁ、ずっと見ていたい。気持ちが高ぶったところでレース取材に挑みました。 G1の4レースの中で、一番強烈な印象を残したのは、残り50メートルから後ろを振り返り、余裕の表情を見せると、ゴール後は何度も人さし指を天高く掲げるマクドナルド騎手の姿。香港カップのロマンチックウォリアー。強かった。本当に強かった。不調説も出たようですが、そんなのうのみにするなよと言わんばかりの強さでの3連覇でした。
「信じられない。この馬を本当に誇りに思う。日本馬もこの馬に挑戦したが、運がなかった。この馬が最高。この馬は一生ものの馬だ」とマクドナルド騎手。この勝利でゴールデンシックスティを抜いて、香港で獲得賞金1位の馬として歴史に刻まれることとなります。次走は来年2月のサウジカップを予定しているとのことで、さらに賞金を上乗せしていくことになりそうです。 2着のリバティアイランドもしっかり作戦を立てて挑んだ結果の2着です。中内田調教師は「事前にジョッキーと話して、馬のリズム重視で、リバティアイランドの走り、競馬をしようということで。しまいはリバティらしい末脚を見せてくれた」と頑張りをたたえました。川田騎手は「とても具合良くいい状態で競馬を迎えてくれたし、彼女が気持ち良く走れるようにというのをメインにこの競馬を組み立てて、強い勝ち馬を意識して、馬体を合わせないように少し離れたところから捕まえに行くというプランだった。ただ、並ぶところまで持っていけなかったのは、やはりこの香港の偉大なチャンピオンの1頭なので、全力で挑めたことをありがたく思う」と語りました。 日本馬は今年も4競走に勝利なし。米国・ブリーダーズCに続き、海外G1を勝つことの難しさを、改めて思い知る結果となりました。また来年! 日本陣営の努力が必ず実を結ぶように。それを見に香港に帰って来ようと思います。(フリーアナウンサー)
中日スポーツ