鹿児島県・馬毛島の自衛隊基地建設で隊員宿舎の工事が11月から中断…土中から古タイヤなど廃棄物発見で
鹿児島県西之表市・馬毛島で進んでいる自衛隊基地建設に関連し、同市内で行われている隊員宿舎の建設工事が11月1日から中断していることがわかった。建設地周辺の土中から廃棄物が見つかったため。 【写真】自衛隊基地建設が進む馬毛島
防衛省によると、建設場所は市有地だった同市の下西地区(広さ約7000平方メートル)にあり、97戸を備える隊員宿舎の建設工事が進められていた。2026年3月末の完成予定。
ただ、工事は11月1日から中断しており、同省は「掘削作業中に(土中から)石、空き瓶、古タイヤなどが見つかったため」と説明している。市によると、建設地周辺には以前、ゴミ処理場などがあったという。
同省は建設場所について「市側から適地として提示された」とし、市は「処理場などがあったことを説明した上で売却した」と主張。同省は廃棄物の処理方法や工事の再開時期について「さまざまな検討を行っている」としている。