栗山航×仲野温×中澤実子が熱弁 『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』名シーンを語り合う
『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』のBlu-ray&DVD BOX購入者を対象とした発売記念イベントが、11月23日にユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)にて開催された。 【写真】『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』イベントの様子 最初のプログラムは、『ハガネを継ぐ者』の最終回(第12話)となった「継(つなぐ)」をスクリーンで上映。続いてこのイベントのメインとなる、キャスト陣によるトークショーがスタートした。 登場したのは主人公・道外流牙を演じた栗山航、白羽創磨を演じた仲野温、ヒロイン・コヨリを演じた中澤実子の3名。トークは、『牙狼<GARO>』シリーズの熱烈なファンでもある、夫婦お笑いコンビ・ホロッコのほり太が進行。まずは、『ハガネを継ぐ者』全12話の中で、キャスト3人が最も気に入っているシーンが紹介され、映像も上映された。 栗山が挙げたのは、オンエア時も話題になっていた、第5話「悟(さとる)」における道外流牙の長回しのアクションシーン。オフィスビルの廊下で、次々とホラーを斬っていく姿を、ビルの外からドローンで捉えた。 「横山(誠)さんが総監督だった『牙狼<GARO>~闇を照らす者~』のときは、けっこう長回しのアクションが多かったんですが、『ハガネを継ぐ者』のアクション監督を務めている鈴村(正樹)さんは、わりと細かく(カットを)割るタイプの方なんです。そんな中で、ここは唯一と言っても良い長回しだったので、僕も緊張しました。まずビルの廊下が狭いのと、窓が大きくて、ほぼ全身が映るから、ポーズなどもきっちり決まるように動かなくちゃいけない。しかも、ただでさえ、ビル風がある中でドローンをうまく操作して撮影するのがむずかしいのに、この日は特に風が強かったんです。実際にアクションをする僕らだけじゃなくて、スタッフの高い技術も必要とされる場面でしたが、本番は3テイクでOKでした。体力的にも消耗しましたが、良いシーンになったと思っています」(栗山) このシーンで使用されたドローンの形状やサイズを会場のファンに説明するため、栗山はドローンの「形態模写」を披露。隣に座っていた中澤は、そんな栗山を見て、笑いをこらえきれなくなっていた。 仲野は、第4話「傷(きず)」における、流牙と創磨のシーンを挙げた。流牙の言葉を受けて、魔戒騎士の使命や宿命を再認識する創磨。 「創磨はあのとき、激しく葛藤していて、苦しかったと思うんです。そんな状況だったから流牙の言葉がストレートに刺さった。あのシーン、台詞は栗山さんのほうが多いんですけど、それだけに、創磨が流牙の言葉をどう受け止めたのか、少ない台詞や表情で、しっかり見せたいと思っていました。個人的には、あのシーンを演じたことで、『創磨になれた』気がしました。忘れられない撮影ですね」(仲野) 中澤は、第10話「惑(まどう)」の、コヨリがムツギ(黒谷友香)に立ち向かう緊迫のシーンを挙げた。 「自分の中で、いちばん最初に思い出として浮かんだのが、このシーンでした。コヨリの複雑な心情を演じるのはむずかしかったですが、全力で挑みました。コヨリも、私自身も成長できたシーンだと思っています」(中澤) 魔戒法師ムツギの真意が明らかになる展開については、ムツギを母のように慕うコヨリを演じた中澤も、当初は聞かされていなかったという。一方で、主演の栗山は、大まかな方向性を聞いたうえで、ムツギの結末については、決定する前にメイン監督の松田康洋と話し合った、とのこと。また、仲野は「自分は(役に)入り込んでしまうタイプなので、終盤のムツギに対しては、ショックや怒りで、感情がぐちゃぐちゃになっていました」と振り返った。 続いて、ファンから寄せられた質問に、キャストが回答していくコーナーも。キャスト陣の「素」が覗く瞬間も多く、会場のファンも大満足だったようだ。最後には、「スペシャルゲスト」として黄金騎士ガロ闇(おん)とハガネが登場。キャスト3名を交えた1分間の写真撮影コーナーも実施された。 栗山はファンへのメッセージとして、「来年は『牙狼<GARO>』20周年なので、さらに賑やかなイベントができるんじゃないかと期待しています」とコメントを寄せ、イベントは幕を閉じた。
リアルサウンド映画部