KINTO、「クラウン クロスオーバー」他グレードホイール装着カスタマイズ開始 レクサス「RX」「RZ」シートベルトカラー変更も2025年初旬以降スタート
トヨタ自動車とKINTOは11月20日、両社で展開しているアップグレードサービス「KINTO FACTORY」に「クラウン クロスオーバー」「ランドクルーザー250」を対象とする2種類の新サービスを追加して、施工申込の受付を「KINTO FACTORYのWebサイト」で開始した。なお、いずれのサービスもKINTOによるサブスクリプションで利用する車両に限らず、幅広く利用可能となっている。 【画像】「ホイールデザインカスタマイズ」の装着モデルとして展示されたクラウン クロスオーバー。手前に見えている助手席側には、特別仕様車向けのマットブラックホイールを装着している ■ クラウン クロスオーバーの「ホイールデザインカスタマイズ」 クラウン クロスオーバーの一部グレードを対象とする「ホイールデザインカスタマイズ」は、装着するホイールを「RS」で標準装備する21×7.5J アルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)や、クラウン専門店「THE CROWN」専用の特別仕様車である「THE LIMITED-MATTE METAL」の特別装備として用意された21×7.5J アルミホイール(マットブラック塗装)に変更して、購入時の純正状態から意匠を変化させるサービス。 切削光輝+ブラック塗装ホイールは2022年9月発売の「G"Advanced・Leather Package"」「G"Leather Package"」と2024年4月に一部改良した「Z」がサービスの対象となり、価格は25万690円(工賃込み)。マットブラック塗装ホイールは2022年9月発売の「RS"Advanced"」「RS」「G"Advanced・Leather Package"」「G"Leather Package"」と2024年4月に一部改良した「RS」「Z」がサービスの対象となり、価格は25万9490円(工賃込み)。製品はホイール4枚セットのみでタイヤ、センターオーナメントは付属しない。交換前のホイールについては、持ち帰りと販売店での処分を事前に選択できる。 ホイールデザインカスタマイズのサービスはKINTO FACTORYが掲げる「お客さまにクルマをお届けしたあとも付加価値を継続的に提供する」というコンセプトを実現する内容となっており、今後も2025年春に「クラウン スポーツ」、2025年夏に「クラウン セダン」に展開を拡大する予定となっている。 ■ デジタルメーターのデザインに「Classic Gear」「Metallic」を追加 2023年9月から「アルファード/ヴェルファイア」向けにサービスが開始され、クラウン スポーツ、クラウン セダン、「カローラクロス」「ミライ」でも展開がスタートしている「メーターデザインアップグレード」(12.3インチ TFTカラーメーター)のラインアップに、同日からクラウン クロスオーバーの全車と「ランドクルーザー“250”」の12.3インチ TFTカラーメーター装備車も追加された。 標準状態の12.3インチ TFTカラーメーターでは、メーターデザインに「Casual」「Smart」「Tough」「Sporty」という4つのテイストを用意してステアリングスポーク左側に設置したスイッチで切り替え操作が可能となっているが、メーターデザインアップグレードを適応させるとデフォルト設定の4種類に加え、ギヤのギミック感やレトロ感を楽しめる「Classic Gear」(クラシックギア)、シンプルな高級感を徹底的に追求した「Metallic」(メタリック)の2テイストが追加される。 メーターデザインアップグレードはソフトウェアの書き換えのみで行なわれ、KINTO FACTORYのサービス取扱販売店に車両を持ち込んでアップグレードを実施する。価格は9900円(工賃込み)。なお、ランドクルーザー“250”では「ZX」「VX」(ディーゼルエンジン車で12.3インチ TFTカラーメーターをオプション装着した車両)「ZX“First Edition”」「VX“First Edition”」が対応グレードとなる。 ■ レクサス「RX」「RZ」シートベルトカラー変更も2025年初旬以降スタート また、KINTO FACTORYの新サービスについて解説する報道関係者向けの事前説明会では、レクサス「RX」「RZ」を対象として2025年初旬~中旬の提供開始を予定する「カラードシートベルト」の試作品も紹介された。 カラードシートベルトのサービスは、販売済み車両のシートベルトを別カラーの製品に変更するトヨタ初の取り組み。カラーバリエーションは「アイボリー」「フロマージュ」「フォーン」「サドルタン」「フレアレッド」「ダークローズ」「ブルー」「ターコイズブルー」の8種類が用意され、運転席用と助手席用をセットで交換して価格は10万円前後になる予定。 製品企画ではオーナーズミーティングに足を運んで要望の聞き取りをしたところ、シートベルトの色を購入後に変更したいという声が非常に多く寄せられた。自分好みにカスタマイズしたいという願望に加え、中古車として手に入れた車両の場合、寝ている子供が流したよだれでシミができているようなケースもあり、シート同様に乗員の体が触れる時間が長いシートベルトを新品交換したいというニーズも存在して、入れ替えるなら合わせて色も好みに変えたいとの考えもあるという。 アフターパーツ市場では色とりどりのカラーシートベルトが存在して交換サービスも行なわれているが、シートベルトは国土交通省が保安基準を定める安全装備であり、自動車メーカーとして自分たちの販売店で作業できるようにしたいという考えもサービス化の後押しになっているそうだ。 このほか、2022年1月に始動したKINTO FACTORYは、スタートから約1年の2023年1月時点の取り扱い商品数が約30アイテム、対象車種は約10車種だったところから、約2年間で商品数約90アイテム、対象車種約30車種と3倍に成長しており、これからも拡大を続けていく予定と説明されている。
Car Watch,佐久間 秀