Tomitaku エスパーダ復活計画【第12話】スピードメーターシャフトのトラブルをKTCの工具を流用して修理!
メーターだけの問題かと思いきや、結構大変な作業に。秘策「ソケット作戦」とは?
「最初は、ワイヤー部分だろうとメーター裏のワイヤーからチェックしたのですが、これが切れてないんです。なので、そこから段々下側(車輪側)にチェックしていったんです。すると、いよいよ最終のハブに装着されているシャフトがねじ切れていたんです!」とトミタクさん。 これくらいのトラブルでビビるわけもなく、いつもの笑顔のまま。 「狭くて手が入りにくい位置ですし、結構大変な作業になったんですよ。よく見てみると、前オーナーさんの時も折れていたようなんです。ガス溶接で接合みたいな修理もされていて、なので、キレイに溶接出来ないですし、もう少し確実に直したいと思ったんで、今回はソケット作戦にしました」 「ソケット作戦」とは、トミタクさんらしい修理方法の一つで、確実に修理はできる。ただし、純正オリジナル派のオーナーさんには不向きで、純正の弱点を克服するために、代用品を使う方法だ。今回は、ねじ切れたシャフトの代わりに、KTCの工具を流用してジョイント構造にして修復。スピードメーターは見事に復活したようだ。 シャフト部分は六角レンチ! シャフト部分は、少しサイズの小さい六角レンチを溶接し、その部分をジョイント構造にすることで、少々の芯ずれにも寛容的にしてやりました。 こうすることで、全く折れずに、とてもスムーズに回ってくれるようになり、安定してスピードをカウントするようになりました。純正に手こずるよりも、確実に直ったほうがいいという考えなので、いろんなアイデアで修復しています。 タコメーターとスピードメーターなどのメーター類は、きちんと動いてくれないと、運転していてもなにか味気ないですよね。無事に完成です! 初出:ノスタルジックヒーロー 2021年8月号 Vol.206 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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