陸上・村竹ラシッド「大舞台でも臆さずに」ワイスピ最新作ダウンロードで準備万端 パリ五輪へ出発
陸上男子１１０メートル障害の日本記録保持者で、パリ五輪代表の村竹ラシッド（ＪＡＬ）が２４日、羽田空港で取材に応じた。出発を直前に控え「（緊張感は）いつもと変わらない」と余裕感を漂わせた。 父はトーゴ出身。６月の日本選手権（６月、新潟）で優勝し、五輪切符をつかんだ。昨年９月に出した日本記録の１３秒０４は、２１年東京五輪の金メダルタイムを超え、昨夏の世界選手権と比較しても２位相当。パリ五輪で金メダル獲得に期待が懸かる２２歳だ。 ７月にパリで行われたダイヤモンドリーグ決勝では、ふくらはぎがけいれんして棄権したが、ここまで調整を重ねて「問題ない」と万全を強調。「軽い足さばきで、スピードも上がってきた。徐々にコンディションはよくなっている」と手応えを語った。 初の夢舞台でのリラックス方法は「見ていないと落ち着かない」と話すほど好きな映画観賞。今回は自身のタブレットに人気カーアクション映画「ワイルドスピード」の最新作をダウンロードしてきたという。 掲げる目標はメダル獲得。そのために、世界のレベルに会わせて準決勝から１００％の力を発揮する必要がある。「準決勝でいかにいいパフォーマンスをして壁を乗り越えられるか」と気を引き締め、「そのパフォーマンスをさらに向上させる動きを決勝でできたらメダルも見えてくる。大舞台でも臆さずに目標を達成したい」と決意を込めた。 ◆陸上男子１１０メートル障害代表の豊田兼（父がフランス人） 「親戚は応援に来てくれるのかな。初の大舞台で緊張するけど、あとは力を発揮するだけ。決勝進出を目指して飛躍したい」
