習慣化がうまくいく「成長している感覚」とは? 目標に対するモチベーション維持に必須
ネガティブな人でも一時的に無理やりポジティブに考えられるようにするのではなく、思考法そのものが根本から変わるイメージです。バケツの中の水が最初は濁っていたのに、どんどん澄んでいく光景を思い浮かべてもらえるとわかりやすいかもしれません。 アファメーションを繰り返していれば揺り戻しで元に戻ってしまう可能性は低いのです。おそらく、あなたは「小さなステップから始めても大丈夫」と言われても半信半疑でしょう。でも、本当かなと思っていてもとりあえず試してみてください。
「私は確実に前に進んでいる!」というアファメーションを繰り返すことが、習慣化に向けた鬼門である最初の1週間の挫折を防ぐために非常に有効になります。アファメーションはポジティブな方向に焦点を当て、進捗を強調します。人は達成感を得ることで、モチベーションが向上し、目標に対する自信が高まります。現在の課題に対しても前向きな捉え方ができるようになります。 ■肯定的な言葉を唱えることで思考が変わる たとえば「腹筋を1日1回ずつでは大きく変わらない」と思われるかもしれませんが、そこに注意を向けることで確実に前に進んでいることを自覚し、目標達成に向けて自己効力感を高められます。
アファメーションはネガティブな自己イメージや自己否定的な思考から抜け出し、ポジティブな心理的状態を養います。本当にそう思っていなくてもそう唱えることで思考が変わります。ですから、自分自身がネガティブな状態でもとりあえず肯定的な言葉を繰り返すことが重要になります。それにより脳の「GPS機能」が発動して、少しずつ脳が変わっていきます。 実際、認知科学の観点では、アファメーションによってポジティブな思考パターンが構築されることがわかっています。心理学者マーティン・セリグマンは、「楽観主義」に焦点を当て、ポジティブな思考が個人の心理的な健康や成功に与える影響を強調しています。