ECBシュナーベル氏、ユーロ圏経済に緩やかな回復見られる
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事はユーロ圏について、成長の勢いが最近、幾分加速しているとの認識を示した。景気が危機の最悪期を脱したとの楽観的見方を強めるものだ。
シュナーベル氏はドイツの公共放送ARDに対し、「現時点でユーロ圏経済はわずかながら回復を見せている。同時にインフレは後退を続けている。したがって、リセッション(景気後退)を経験することなく物価安定を取り戻せるとの期待には理由がある」と述べた。
当局者は現在、2週間後に開かれる政策決定会合に備えており、会合では前例のない引き締め局面完了以来初めて利下げが行われると広く予想されている。シュナーベル氏はそうした意向を確認したが、その後の措置について手がかりは示さなかった。
「インフレ予測や新たなデータがわれわれの現在の見通しを裏付けるなら、6月に利下げの公算は大きい」と指摘。「インフレが現在の予想通りに進展しないかどうかを見極めるため、われわれは確実に慎重な姿勢を取り、データを注視すべきだ」と語った。
ECBシュナーベル氏、6月利下げは適切だが以後は慎重-報道 (2)
原題:ECB’s Schnabel Sees Modest Revival in Euro-Zone Economy (1)(抜粋)
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Mark Schroers