高校野球の”スター”に…夏の甲子園で覚醒した現役戦士(4)超名門の”歴代最強リードオフマン”
第106回全国高等学校野球選手権大会が8月7日から阪神甲子園球場で開催。深紅の大優勝旗をかけて、熱戦が繰り広げられている。例年プロ注目の逸材が実力を示す一方で、圧倒的な活躍を見せ、一躍ドラフト候補に名乗りを上げる選手もいる。今回は、夏の甲子園で覚醒した現役プロ野球選手を紹介したい。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
浅村栄斗(大阪桐蔭)
投打:右投右打 身長/体重:182㎝/90㎏ 生年月日:1990年11月12日 ドラフト:2008年ドラフト3位 現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの主砲として活躍する浅村栄斗も、夏の甲子園で攻守に渡る活躍を見せた。 強豪・大阪桐蔭で2年夏からセカンドのレギュラー格となったが、甲子園出場はならず。最高学年となってからは不動の「1番・ショート」としてチームを牽引し、最後の夏には“聖地”への切符を勝ち取った。初戦の日田林工(大分)戦から5安打を放つなど躍動すると、続く金沢(石川)戦では圧巻の2ホーマー。遊撃守備でも好プレーを連発するなど大会を通じて攻守に圧倒的な存在感を放った。 全6試合で安打を記録し、打率.552(29打数16安打)、2本塁打とリードオフマンの役割を全う。大阪桐蔭を17年ぶりの甲子園優勝に導いた。 また、大会16安打は歴代2位タイ。数多くのプロ野球選手を排出している大阪桐蔭の中でも、「歴代最強の1番打者」という呼び声が高い由縁となっている。この活躍で一気にプロの評価を高め、ドラフト上位でプロ入りを果たした。
ベースボールチャンネル編集部