亡くなった祖母の財布から謎の古びた「紙幣」を発見。まだ使えるのでしょうか…?
偽造防止などを目的に、定期的に刷新される紙幣。2024年7月3日には、また新たな一万円札、五千円札、千円札が発行される予定となっています。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの? ここで気になるのが「昔の古い紙幣は使えるのか」ということではないでしょうか。 そこで本記事では、現在使用できる紙幣の種類や、寿命について解説します。また、古くて使えなくなった紙幣が、最終的にどのようになるのかもご紹介します。
現在使用できる紙幣の種類は?
日本銀行ではこれまでに53種類の紙幣を発行していますが、そのうちすでに発行されなくなったものを含めて、22種類については現在でも使用可能です。 現在使用できる紙幣の種類と表面の肖像・図柄は表1の通りです。 表1
※筆者作成 なかには、すでに発行されなくなったために見る機会がなく、お店での支払い時に受け取りを拒否されることもあるでしょう。そのような紙幣は、日本銀行の本支店で、現在の銀行券と引き換えが可能です。
お札の寿命はどれくらいなのか
お札の寿命は、一万円札で約4~5年といわれています。一方で、釣り銭などで使用頻度の高い千円札・五千円札は1~2年ほどとされています。 なお、汚れや損傷などにより使用が難しい紙幣についても、日本銀行の本支店で交換可能です。交換の基準については、日本銀行法施行規則第8条により、以下のように定められています。 ●券面の2/3以上が残っている場合:額面の全額 ●券面の2/5以上2/3未満が残っている場合:額面の半額 ●券面の2/5未満しか残っていない場合:交換不可
汚損などにより再度の流通に適さないものはどうなるのか
買い物などで使われた紙幣は、金融機関を通じて日本銀行に戻ります。戻ってきた紙幣のうち、汚損などにより再度の流通に適さないものは、日本銀行の本支店で復元できない大きさにまで裁断されます。 なお、裁断により発生するくずについては、トイレットペーパーなどに再利用され、それ以外のくずについては焼却処分されているようです。
古い紙幣は種類・状態によっては日本銀行に交換を依頼しましょう
古い紙幣は、種類や状態によっては、日本銀行の本支店で交換可能です。旧紙幣でも額面通りで交換してくれるため、捨ててしまわないようにしましょう。 自宅に古い紙幣があるのであれば、そのままでは使えないことがほとんどのため、日本銀行に行って、交換してもらいましょう。 出典 独立行政法人 国立印刷局 新しい日本銀行券特設サイト 2024年7月3日 お札が変わります 日本銀行 日本銀行について Qこれまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか? 古いお札を持っていますが、現在も使えますか? 日本銀行について Qお札の寿命はどれくらいですか? 使えなくなったお札はどうなりますか? 銀行券/国庫・国債 現在発行されている銀行券・貨幣 銀行券/国庫・国債 その他有効な銀行券・貨幣 現在発行されていないが有効な銀行 券 財務省 よくあるご質問 誤って紙幣を破ってしまった時は、どうすればいいですか デジタル庁 e-Gov法令検索 日本銀行法施行規則(平成十年大蔵省令第三号) (日本銀行券の引換え)第八条 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部