日大鶴ヶ丘、押し込まれながらも日大高を1-0で下し初V!暑い夏は終わり、3年生は”最後の熱い冬”へ
昭和50年に第1回大会が行われ、昭和、平成、そして令和と続く歴史ある日大大会の50回目を数える今大会。タフな勝ち上がりをみせた日大鶴ヶ丘(東京)がその頂に立った。 【フォトギャラリー】決勝試合風景 9月4日、22チーム23校参加の令和6年度日本大学体育大会(高校の部)サッカー競技会の決勝(25分ハーフ)が時之栖スポーツセンターで行われ、日大鶴ヶ丘が2年ぶりの王座奪還を狙った日大高(神奈川)を1-0で下し見事に初優勝を飾った。 日大高と日大鶴ヶ丘はともに、それぞれ宮崎日大(宮崎)、長崎日大(長崎)をPK戦の末に下しての決勝進出。試合開始直後から盤での激しい攻防が続く拮抗した展開となるが、日大高が徐々に主導権を握っていく。 5分、MF17岩澤遥輝(3年)がシュートを放つと、その後もDF5駒ヶ嶺知希(3年)のクロスに岩澤が合わせるがゴールには至らず。対する日大鶴ヶ丘は、ボールを握られる展開となるも、DF62松尾空(3年)とDF85須賀凉汰(3年)の両CBが安定した守備を見せる。20分、日大高のMF14吉崎颯人(3年)から左サイドのMF7菅沼修翔(3年)へボールが渡りピンチを迎えるも、日大鶴ヶ丘守備陣はしっかりと対応し、前半をスコアレスで折り返す。 26分、日大高はロングボールをFW9秋山誠二(3年)が頭ですらし、そのボールに抜け出した菅沼に決定機が訪れるも決め切ることができない。すると、ここまで押し込まれる場面が多かった日大鶴ヶ丘が思わぬ形から先制に成功する。38分、FW50柳沼壮良(3年)が右サイドから中央にドリブルし、そのまま左足で強烈なシュートを放つと、これはGKに防がれるも、CKを獲得。MF70吉見朔(3年)のキックを須賀がファーサイドから頭で折り返し、そのボールが日大高の選手に当たりオウンゴールを誘い先制。 追いつきたい日大高は左サイドから菅沼がスピードを活かしてドリブルで幾度も仕掛けるも、日大鶴ヶ丘DF101西原夏輝(3年)がしっかりと対応。中盤でもMF92海老原恵人(3年)が運動量を活かして日大高にプレッシャーを掛け続け最後まで集中して守り切りタイムアップ。日大鶴ヶ丘が1-0で勝利を収め初優勝を飾った。 日大鶴ヶ丘は予選リーグこそ低調だったが、決勝トーナメント1回戦で日大三島(静岡)を下すと、続く2回戦では令和6年度関東高校サッカー大会出場校で令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選ベスト4の日大豊山(東京)に2-1で競り勝ち4強進出。準決勝では令和5年度長崎新人戦(新人選手権大会)準優勝校で令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選ベスト8の長崎日大(長崎)をPK戦の末に撃破。そして、決勝では押し込まれながらも最後まで集中力を切らすことなく全員で戦い続け、1-0の完封勝利で第50回記念大会の王者に輝いた。