「災害が起きたら迷わず避難所」は間違い? 在宅避難に必要な防災グッズや準備費用を解説
地震大国である日本において、近年は水害、風害など、地震以外の自然災害も身近なものになりつつあります。いざというときに自分や家族の安全を確保するためにも、防災グッズの準備や避難方法の確認などはあらかじめしておきましょう。 そこで本記事では、災害時における避難方法や必要な防災グッズにかかる費用などについて解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
在宅避難という選択肢
避難所とは災害が発生した場合に、自宅が被災するなどして日常生活を送れなくなった場合に避難生活を送る場所のことです。一部の地域では、地域防災拠点や指定避難所などと呼ばれています。 災害が起こり、自身が被災者となった場合、避難所に行かなければいけないと考える方は少なくないかもしれません。しかし、災害時における避難所への避難やそこでの生活は、あくまで選択肢の一つにすぎません。 自宅やその周辺の安全が確保でき、問題なく生活ができるのであれば、在宅での避難も可能です。在宅での避難には、以下のようなメリットが多くあります。 ●住み慣れた、普段に近い環境で生活できる ●プライバシーを守れるため、精神的な疲労が軽減される ●ペットとも普段に近い状態で生活できる ●感染症など、人が集まることによるリスクを減らせる 在宅での避難にはメリットが多く、希望する方も多いでしょう。しかし、在宅での避難中に自宅の倒壊が起きたり、その危険性が発生したりするなど、継続して避難できないと判断した場合は避難所へ移動する必要があります。災害時の状況は刻一刻と変化するため、油断は禁物です。
在宅避難に必要な防災グッズ
自宅での避難生活の備えとして、食料品や日用品などの生活必需品を備蓄する必要があります。最低でも3日分、可能であれば1週間分の物資を備蓄できると安心です。なお、人によって必要なものは異なるため、性別や年齢、体質などに合わせてカスタマイズするとよいでしょう。ペットがいる場合は、ペットの物資も忘れずに備蓄してください。 飲料水は、1人当たり3日分で9リットルが目安になります。食料品はアレルギーに配慮しつつ、調理せずに食べられるものを選びましょう。1日5回分を目安に3日で15回分のトイレパックの用意も必要です。また、現金や印鑑、マイナンバーカードなどの貴重品は持ち出しやすい場所に保管しておきましょう。 以下に、準備しておくべき防災グッズをまとめました。 ●懐中電灯 ●携帯型ラジオ ●医薬品 ●消毒液 ●ウエットティッシュ ●生理用品 ●軍手 ●厚底の靴 ●ヘルメット ●マスク ●洗面用具 ●ホイッスル ●ビニール袋 ●紙製の皿とコップ ●食品用ラップ ●モバイルバッテリー ●非常用電源 挙げ続けるとキリがありませんが、基本的なものは上記の通りです。