J1川崎が始動 長谷部茂利新監督「クラブのフィロソフィーを大事にしながら」〝イズム〟は注入していく
J1川崎が7日、川崎市内の麻生グラウンドで始動し、長谷部茂利新監督(53)のもとで新たなスタートを切った。 この日の午前はフィットネス系やボール回しなどのメニューを消化。アップのジョギングでは選手たちに一体感をもたせようと「一緒に」と声をかけるなど〝イズム〟も少しみせた。その意図を長谷部新監督は「チームというのは2つにも3つにもそれ以上にもなりうる。そうならないように一つになることが大事だという1つのアドバイス。ランニング1つにしても、まとまる感じが私は好きですから、私が好きなことを選手に伝えたら、選手たちも実行してくれました」と説明した。 チームは昨季8位で終えた。今シーズンも変わらずに攻撃的なスタイルは継承し、長谷部新監督は「クラブのフィロソフィーを大事にしながら、それを体現していくことが大事ですし、勝ち点を取るには少し修正しなければならないところがあると思います。優勝できないということは何かあるのでね。その辺を修正しながらやっていきたい」と見据えた。 昨年の終盤に右ハムストリング肉離れで離脱していたMF脇坂泰斗(29)は「もう全部できます。(中村)憲剛さんの引退試合の週には完治していてメディカル的にはオッケーだったのですけど、そこで無理して離脱してしまうのは避けたかったのでプレーはしなかった。100%で出来る状態です」とアピールし、新シーズンに向けて「チーム的なところでいうと少し遠ざかっているリーグ優勝もそうですし、昨年から続いているACLもフロンターレが唯一取っていないタイトルで狙いにいきたいと思います。それをサポーターも臨んでいると思いますので、そういうところを目指しつつフロンターレのサッカーは見ていて面白いなとか応援してくれている方が応援していてよかったなと思えるような戦いをしていきたい」と意気込んだ。